Kanchan(@kanchanblog)です。
毎月恒例としている資産運用の振り返り記事です。
貯金よりは目減りするリスクの低い資産に投資しておいて、増えたら儲けもの位に思っています。
これから教育費のかかる見込みの子供もいて、ローン返済中ということもあり正直なところ私のリスク許容度は低めです。
暴落喰らって4割減までなら耐えられるかな?という感じです。
エンタメ的に眺めて貰うも良し。
ポートフォリオ作成の参考にして頂くも良し。
皆さんの参考になればと思い、今月も公開致します。
運用資産残高¥51,044,897
資産クラス | 前月残高 | 変化額 | 変化率(%) | 運用残高 |
現金 | ¥3,355,032 | -787,940 | -23.5 | ¥2,567,092 |
日本株 | ¥5,750,100 | -160,900 | -2.8 | ¥5,589,200 |
外国株 | ¥12,436,035 | +738,761 | 5.9 | ¥13,174,795 |
債券 | ¥5,145,739 | +920,483 | 17.9 | ¥6,066,223 |
REIT | ¥2,422,616 | +96,701 | 4.0 | ¥2,519,317 |
金・プラチナ | ¥12,843,195 | +715,186 | 5.6 | ¥13,558,381 |
BTC | ¥678,592 | +319,649 | 47.1 | ¥998,242 |
楽ラップ | ¥5,966,170 | +94,350 | 1.6 | ¥6,060,520 |
短期投資 | ¥500,000 | +11128 | 2.2 | ¥511,128 |
運用総額 | ¥49,097,479 | +1,947,418 | 4.0 | ¥51,044,897 |
今月は殆どの資産クラスで絶好調でした。
株も現物資産も上がり、円安ドル高が追い風になりました。
今月投資(特に米国株に)している人としていない人との間に格差が生じると言えそうです。
「いつ来るか分からない暴騰時に相場に居られるかどうかでリターンが変わる」と名著・ウォール街のランダムウォーカーでも述べられています。
今月はそんな一か月だったように思います。
債権と現金の増減が大きいのは購入があったというだけなので気にするべきものではありません。
BTCは追加で購入しておらず、円建て最高値を記録する暴騰があり約1.5倍になりました。
BTCの利益は雑所得になるだけなので、BTCでお買い物をする未来を夢見てホールドしたいと思っています。
ポートフォリオ全体でのリターンは +1,947,418 円、+4.0%となり、運用残高5000万円の大台を超えて5100万円に乗せました。
初心者の投資デビューには使えるロボアドバイザー「楽ラップ」ですが、手数料は高いため段階的に縮小して半分ほどになっています。
そして時間を分散させて他のETFを買い進めてポートフォリオを構築してきました。
「2度に買うべし、2度に売るべし」という相場格言にあるように売る場合も買う場合も何度かに分けて行うことが大きく失敗しないためには大切です。
楽ラップも売却すると結構利益を出してしまうので、年度を分散させ、納税を先延ばしにするため年をまたいでから売却したいと思っています。
今月の取引・増減要因
配当金・分配金 ¥25,590
銘柄 | 単価 | 数量 | 合計額 | 受取金額(税引き後) |
上場Jリート(1345) | 16.74 | 600 | 10044 | ¥8,010 |
AGG | 0.17969 | 400 | 71.88 | $51.56 |
VOO | 1.3084 | 25 | 32.71 | $27.06 |
HDV | 0.76413 | 100 | 76.41 | $54.81 |
IYR | 0.29045 | 100 | 29.05 | $20.86 |
円換算合計 | ¥25,590 |
金の卵も段々増えてきました。
米国株は四半期毎の配当、日本株は半年毎の配当となっているところが多いです。
上場Jリートは隔月分配型で、偶数月に分配金が出るようになっています。
円に換算する(1ドル=113.94円)と25590円の税引き後配当金が得られました。
約30%税で取られている米国株配当金を外国株税額控除制度で取り戻すのは来年の確定申告です。
売買
- 金利が上がった(=債権価格が下がった)時に、買いたかった債券ETF[TLT]を買いました。
- 年末が近づいているので含み損が出ている個別株の損出しをしました。
- 短期投資を少しずつ始めました。
TLTは米国長期債券ETFで、利上げが意識されると値を下げる(金利は上がる)傾向にあります。
金利上昇局面で逆張りして買いました。
「損出し」をしたのはメドレー(4480)です。
25万円ほど損失を確定して、翌日同額で買い戻す取引をしました。
これで利益を相殺して約5万円の節税になります。取引手数料は必要経費と言って良いでしょう。
短期投資は考えを分けるために別口座を開設して始めました。
長期投資では基本的にバイ&ホールドで売ることは滅多にないので、利益確定したくなる時期、下降トレンド入りしそうなときに売りから入る取引を中心にやっていくことにしました。
長期投資と同じ銘柄を短期投資として売ると、下落したら短期投資口座での儲け、上昇したら長期投資口座での含み益ということになり、「保険」の役割を果たしてくれて感情的に付き合いやすい手法だと思います。
追加投資
今月も追加投資はiDeCoの自動積立68000円分のみでした。
今後は短期投資の証拠金を積み増すことにしようと思います。
運用資産内訳
日本株 ¥5,589,200
銘柄 | 前月終値 | 現在値 | 保有数 | 評価額 | 前月比(%) |
メドレー | 4165 | 3360 | 200 | 672000 | -19.3 |
オリエンタルランド | 18130 | 17940 | 100 | 1794000 | -1.0 |
日産自動車 | 562.1 | 577.4 | 3000 | 1732200 | 2.7 |
東証マザーズETF | 867 | 856 | 400 | 342400 | -1.3 |
iSharesコア225 | 30600 | 29960 | 35 | 1048600 | -2.1 |
合計 | 5750100 | 5589200 | -2.8 |
弱い。弱すぎる日本株。
岸田ショックに始まり、値を戻すも選挙前で失速の様子見相場。
最近は米国株の二番煎じで、上がる時は米国株ほどではないがちょっと上がり、下がる時は米国株以上に下がる。同じアジアの中国株とも一緒に下がる。
2021年になってからは特に上げは一瞬、下げばかり目立つ値動きをしている印象です。
今月の全上げ相場の中で唯一損失を出した資産クラスが日本株でした。
外国株 ¥9,017,729
銘柄 | 前月終値 | 前月評価額 | 現在値 | 保有数 | 評価額 | 前月比(%) |
VT | 102.53 | 826876 | 107.07 | 72 | 878368 | 4.4 |
VOO | 399.46 | 1118588 | 422.16 | 25 | 1202522 | 5.7 |
HDV | 95.68 | 1071712 | 98.38 | 100 | 1120941 | 2.8 |
SPYD | 39.85 | 1115900 | 40.31 | 250 | 1148230 | 1.2 |
VEA | 50.64 | 1701656 | 52.12 | 300 | 1781565 | 2.9 |
VWO | 49.67 | 2781768 | 50.66 | 500 | 2886100 | 2.0 |
合計 | ¥8,616,499 | ¥9,017,729 | 4.7 | |||
※ドル円 | 112.01 | 113.94 | 1.7 |
円安ドル高の影響だけで1.7%ドル建て資産の円換算額が増加する中で、主要指数も軒並み上昇し、米国指数は最高値更新。
ということで含み益を大きく増やした一か月でした。
こういう時は浮かれがちで、大きくリスクを取ってもっと早くお金持ちになりたいという強欲の感情に支配されやすいのですが、アンバランスな資産配分になったら利益を確定するリバランスが必要になってきます。
一切売らずに買い増しで調整するノーセル・リバランスで行ければ税金を先送りに出来て効率良いのですが、増加スピードが追い付かないことも、ここ最近の急上昇相場では考えられるでしょう。
投資信託(ほぼ米国株) ¥4,157,066
銘柄 | 前月終値 | 現在値 | 保有口数 | 評価額 | 前月比(%) | 備考 |
eMAXIS Slim全世界株式 | 15520 | 16530 | 1315843 | 2175088 | 6.5 | NISA+Jr.NISA |
ニッセイ外国株式インデックスファンド | 23848 | 25664 | 660720 | 1695672 | 7.6 | NISA |
楽天VTI | 17985 | 19306 | 148299(+36171) | 286306 | 7.3 | iDeCo |
合計 | ¥3,819,536 | ¥4,157,066 | 8.8 |
投資信託には全世界株式(米国株が6割弱)と先進国株(米国株が7割)と米国株を選んでいます。
NISAは年初に買って放置、iDeCoは毎月積み立てにしています。
日本の証券会社の商品なので円で買っていますが、中身の投資先は外国株で為替ヘッジは無いのでドル円の影響を強く受けていて、今月は円安ドル高がここでも評価額上昇に働きました。
68000円(-手数料)の積み立て金額を考慮しても月次としては大きな上昇でした。
安全資産 ¥8,633,371
安全資産 | 前月終値 | 現在値 | 保有数 | 評価額 | 前月比(%) |
現金 | 3355032 | 2567092 | 2567149 | -23.5% | |
AGG(米国総合債権) | 114.85 | 114.64 | 400 | 5224833 | -0.2% |
TLT(米国長期債) | 144.52 | 147.69 | 50 | 841390 | 2.2% |
合計 | ¥8,500,771 | ¥8,633,371 | 1.6% |
安全資産にTLTが加わりました。
買った直後に金利が下がり、価格が上がってしまってビビらずにもっと買っても良かったかなという展開になってしまいましたが、ちょっとずつ買った方が大きな失敗はしにくいでしょう。
まぁ金利は上昇トレンドなのでいつかまた安く買える時が来るでしょう。
日本国債は金利が安すぎて、すぐに使える現金が良い投資先かなということで、日本円も一定割合以上持つようにしています。
強欲な相場では慎重さが大切です。
その他の資産 ¥23,136,460
その他資産 | 前月終値 | 現在値 | 保有数 | 評価額 | 前月比(%) |
BTC | 4816350 | 7085081 | 0.1408935 | 998242 | 47.1% |
楽ラップ | 5966170 | 6060520 | 6060520 | 1.6% | |
金現物 | 6183 | 6471 | 1500g | 9706500 | 4.7% |
プラチナ現物 | 3388 | 3662 | 1000g | 3662000 | 8.1% |
GLD | 161.32 | 166.65 | 10 | 189881.01 | 3.3% |
上場Jリート1345 | 2096 | 2113 | 600 | 1267800 | 0.8% |
IYR(米国不動産) | 104.01 | 109.84 | 100 | 1251516.96 | 5.6% |
合計 | ¥21,700,973 | ¥23,136,460 | 6.6% |
その他の資産も地味に上がっていました。売買していないので値動きがダイレクトに出て分かりやすいです。
ドル建てのGLD、IYRだけじゃなく、金・プラチナも大きく上昇し、BTCに至っては約1.5倍に化けました。
楽ラップは債券比率が大きく、金利上昇・債券下落の影響で株価上昇が相殺されて地味なリターンとなっていました。
短期投資 ¥511,128
短期投資では証拠金に入れて、CFDで取引を始めました。
長期資産の方で集中投資になっているところをヘッジする意味も込めて空売りを仕掛けました。
人生初の空売りです。
上げ続けると損失が青天井になる恐ろしさはあるので、損切りオーダーも同時に立ててリスク管理としています。
MACD、RSI、ボリンジャーバンド、移動平均、トレンドライン、ローソク足の読み方、色々と参考にする指標はありますが、週足と日足チャートのMACDのトレンドを優先して見て、下落しそうだったら売ってみることにしました。
「見逃し三振がない」個人投資家のメリットを活かして、チャンスが無ければ待つスタンスで良いと思っています。
それが難しいのですが(^^;)
日本株は鋭い三角持ち合いの中にいます。
選挙を控えて様子見という状況ですが、弱い日本株のこと。下抜けても得出来るようにポジションを張りました。どうなることやらです。
動かせる建玉は日経平均は100倍して290万円/1建玉、金はGLD100枚相当の190万円/1建玉となっている(くりっく株365)ため、この金額以下の証拠金ではレバレッジがかかるということには注意です。
最初知らずに10建玉で取引してしまい、秒で爆益になりかけて気付き、慌てて清算しました。
資産の内訳
通貨建て別
通貨建てのバランスをチェックしておくことも大切です。
米国の債務上限が話題となった時期もありましたが(市場は真に受けていませんでした)、本当にデフォルトになりそうなら偏った通貨建ての投資となっていた場合、ほとんどの資産を失ってしまうかもしれませんから。
計算してみてドル、円半々となっていて安心しました。
ユーロや香港ドルやポンドなど、他の通貨建て資産についても考えたいなと思いました。
口座別
証券口座でも分けてみました。
株式は分離管理となっていて証券会社が破綻しても資産は守られる仕組みになっているのでそこまで神経質になる必要はないのかもしれませんが、
破綻するとなると、すぐに資金動かせない期間が出てくるかもしれません。そのような不景気の買い場にすぐ買い向かえないことになってしまうかも。
という訳で、一か所の証券口座にしてしまうのはリスクがあるかなと思っています。
今は長期投資用のメインに楽天証券
みずほマイレージクラブ会員ランクを上げるためにみずほ証券も少々
短期投資用にSBI証券
BTC用にCoinCheck
としています。
投資先国別
株式も債権もまとめてしまった国別の投資先割合も出してみました。
コモディティ=無国籍資産が多い、どの国も信用しきっていないポートフォリオになっています。
人口動態的に有力な中国やインド、アフリカへの配分を増やしてみるのも長期投資的には面白いかなと思っていますが、勉強が足りていません^^;
今月の各銘柄の動き
前月末比(%) | 円換算額増加率(%) | |
ドル円 | 1.72(ドル高・円安) | |
VOO(S&P500) | 5.68 | 7.50 |
VT(全世界株) | 4.43 | 6.23 |
SPYD(S&P500高配当株) | 1.15 | 2.90 |
HDV(米国高配当株) | 2.82 | 4.59 |
VEA(米国除く先進国) | 2.92 | 4.70 |
VWO(新興国株) | 1.99 | 3.75 |
AGG(米国総合債権) | -0.18 | 1.54 |
IYR(米国不動産) | 5.61 | 7.42 |
N225(日本) | -2.09 | |
JREIT(日本不動産) | 0.81 | |
GLD(金・ドル建て) | 3.30 | 5.08 |
BTC(BitCoin・円建て) | 47.10 |
ETFの成績を見ると、世界のお金の動きが垣間見えて面白いので毎月チェックしています。
全上げでやっぱり強い米国株、S&P500でした。
ドル円上昇の影響を加えると加速度的な上昇でした。
その次に先進国株、次に新興国株となっていました。
米金利が上がるとドル高になり、金利の付かないコモディティは下がりやすくなりますが、インフレが懸念されていたということもあり、コモディティも堅調で、特にBTC爆上がりは無視できませんでした。
そんな中で唯一下げた日本株。
選挙が明けて各国に追いつけると良いですね。
運用資産推移
今後別記事にまとめようと思っていますが、資産推移もチェックしてみると順調な右肩上がりでした。
もっと早く株式に突っ込んでいればもっと増えたのに、という「たられば」は投資の世界では無しです。
もっと早く突っ込んでいたならコロナショックで大きな打撃に耐えられず撤退してしまい、上昇相場をびくびくしながら指をくわえて眺めることになってしまっていたかもしれません。
資産運用を始めるのに遅すぎるということはありません。
今日が人生で一番若い日ですから、学んで少しずつ実践していけばやがて芽が出る日が来るでしょう。
皆さんの資産運用の参考になれば幸いです。