FIRE

FIRE医のデメリットについて考察

Kanchan(@kanchanblog)です。

サイドFIRE生活をしています。

最近は医師でもFIREを目指したい人が増えてきたなと思っています。

医師は高単価なバイトがまだ豊富にあり、FIREもサイドFIREも目指しやすい状況だと思います。

FIREするとお金の為に働く必要がなくなり、選択肢が増えるというメリットがある一方で、

無視できないデメリットも幾つかあります。

今回はFIRE医のデメリットについて実体験をもとに考察してみました。

お付き合いください。

FIRE医のデメリット

コミュニティの喪失

FIRE医はマイノリティです。

自由な働き方をしようとすれば所属を持たない方がいいことが多いでしょう。

何処かに所属する場合も「周囲と異なった契約」が必要だと思います。

自己犠牲が「当たり前」の医療界の中でその行動は「利己的」に映り、疎まれることもあるかもしれません。

勤務医の同僚やコメディカルの仲間に心配(大きなお世話!)されたりすると、一から説明するのも面倒で、付き合いは浅くなりがちです。

(資産額や不労所得の話をするのは、「金に汚い」と思われるリスクもあります)

結果として、孤独になりやすくなります

FIREを見据えた方は職場という大きなコミュニティを失う前提で、趣味や副業などの別コミュニティへの参加をしておくことをお勧めします

アイデンティティの喪失

「△△病院の●●科の××です」と何度名乗ったことでしょう。

常勤医師の「肩書き」は、良し悪しは置いておいて、社会的信用力というパワーを持ちます。

肩書きだけではありません。

常勤医として昼夜を問わず文字通り身を削って患者を救っているという自負は、ストレスに関わらずアイデンティティの一部になっていることでしょう。

常勤を辞める時には身体は楽になると同時に、重責からの解放、アイデンティティの喪失が一気にやってきて軽く燃え尽きたような感覚がありました。

ふつうに鬱病のリスクになり得る環境変化だと思います。

ここにバッファを持たせる意味でもフル労働から完全リタイアにするのではなく、サイドFIREを挟むのが健全だと思います。

他人の目が気になる

気にし過ぎと言われればその通りかもしれませんが、

平日の昼間、仕事場に行っていないことを周りにどう思われているだろうか?」

そう考えると、外出したり遊んだりする事に無駄に後ろめたくなります

訪問診療の仕事もしているのですが、平日高齢者の自宅を訪問した時に中年の息子さんが在宅していると、

「仕事してるのかな?働いていないのかな?」

と同行看護師が噂したりするのを聞くと、

「自分もそう思われる人間なのか?」と考えずにはいられません。

色んな生き方・働き方がある中で、明らかに偏見からの噂なのですが、

平日の昼間は会社で仕事をしているのが世の中の常識であるということを意識させられました。

他人の目は、社会で生きる以上無視出来ないものであることは知っておいた方がいいポイントです。

人によっては「履歴書の傷」も気になることでしょう。

所属のない状態になると普通のキャリアに戻れないんじゃないか?みたいな。

常勤医を求めている病院はごまんとあるのでその心配はありません。

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自分の目が気になる

真面目な人間であればあるほど、常勤医のレールから外れた時に、

自分は社会の役に立っているんだろうか?

と考えてしまいやすいと思います。

近所の救急病院に勤めていた時は、救急車のサイレンを聞いたり、病院の方向へ向かって行くのを見たりすると、

「今日の当直は●●か。頑張れ!」みたいに思ったり、

救急医療や社会に貢献している感覚を持っていました。

そのお陰で続けられた部分もありますが、辞めた時には逆に働き、自責思考に嵌ることもありました。

自分の心の動きに注意を向けて、不合理な「歪んだ思考」を修正することで前向きになる事が出来ました。

セルフコンパッションという心理テクニックで、おすすめ書籍および実践した経過はこちらの記事で。

<マインドフル・セルフ・コンパッションワークブック>実践してみた感想 副題:自分を受け入れ、しなやかに生きるためのガイド 著:クリスティン・ネフ、クリストファー・ガーマー 監訳:富田拓郎 ...

お金が使えない

生きているうちに資産が尽きてしまうのではないかという不安はFIRE後大きくなります。

とくにインデックス投資がメインになっていると、「いつ暴落が来て資産が大きく減ってしまうか分からない」

「折角貯めた資産を取り崩すのが嫌だ」となり、取り崩せなくなりやすいと聞きます。

だから、自分に合った投資との付き合い方について考えておくことは資産形成過程で必要なことだと思います。

そしてお金を使わずに貯めることが出来てきた人だからこそ使えないという皮肉

FIREするのに十分な資産が出来ても、いつまでも心配がなくならずリタイア出来ない「あと1年症候群」と呼ばれるものもあります。

「サイドFIRE医」の状態でもお金への不安は消えません。

現在はバイトだけで十分に蓄財が進む位稼げますが、今後は崩れるかもしれないと思うと今のうちに沢山稼ぎたくなります。

有給休暇のない非常勤だと休んだ分はまるまる機会損失であり、休みにくくなります。

自由な時間を作りたかったはずなのに、いつの間にか仕事に縛られることになり、長期の旅行など出来ません。

お金の貯め方だけではなく上手な使い方も同時に学んでおかないと、いくらあっても幸せになれないなと思い知りました。

まとめ

FIRE医のデメリットについてまとめると、

  • コミュニティの喪失
  • アイデンティティの喪失
  • 他人の目が気になる
  • 自分の目が気になる
  • お金が使えない

人によってはしんどいデメリットだと思います。

お金のことが心配になって、欲しかったはずの自由な時間を投げ出して、仕事人間になってしまうという悲しい矛盾が個人的にはマイナスが大きいと思いました。

それならば常勤のままの方が仲間も居て、社会的信用も厚く、有給休暇で存分にオフを楽しめますから。

時間の使い方=命の使い方を自由に選ぶことが出来る権利が欲しいと強く思ったので、私はFIREを目指す道を選びました。

上記のようなデメリットを踏まえた上でも皆さんはFIREを目指したいと思いますか?

ABOUT ME
kanchan
37歳。妻と娘2人。 民間病院研修医→大学脳神経外科→民間消化器内科→フリーランス。内科・在宅・内視鏡・研修指導。 2021~金融資産5000万でサイドFIREへ ラーメン|海釣りータチウオ・マダイ・アジ・アカムツ・ヒラメ・アマダイ|ボードゲーム|ハムスター|#SHIP #リべ大ペンギン #Dラボ 医師でも消耗しない生き方について発信中

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