Kanchanです。
サイドFIRE生活をしている医師です。
がむしゃらに働いていたら預金は貯まったけど、殆ど利息は付かない。
証券口座を開設して資産運用を始めようと思うがリスクが怖くて始めるに始められない。
2018年まで私もそういう状態でした。
今回はまとまったお金(1000万円超)のある投資初心者の第一歩について解説したいと思います。
※投資は自己責任で行うようにして下さい。
運用資金を決める
投資においてやってはいけないことの一つに、「全財産投資すること」があります。
失敗したり、すぐに換金が出来ないものがあったりするため、生活防衛資金として6カ月から12か月分くらいの現金は残した余剰資金を投資に回すことにしましょう。
リスク許容度を考える
投資の世界は山あり谷ありです。
運用資金が(一時的にとは言え)半分になっても耐えられるか、自分に聞いてみて下さい。
また、想像してみるのと、本当に半分になるのとでは感じ方は全然違います。
暴落局面ではこのままゼロになってしまうんじゃないか?疑念がわいて、「損切り」に踏み切ったところが「大底」で上がり出してしまい取り返しが付かないという現象がよく起こります。
そうならないためにも半減しても落ち着いていられる金額、配分で投資をするようにしましょう。
投資先(投資商品)を決める
株式投資では高配当株投資にするのか、個別株のグロース株・小型株などでキャピタルゲインを狙うのか、インデックス投資にするのか、まず大枠の投資戦略を決めることになります。
初心者であれば失敗しにくいインデックス投資がお勧めです。
株取引において最も難しい「売るタイミング」を考えなくて良いからです。
eMAXIS Slim米国株式(S&P 500)やeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)などの投資信託、VOO(S&P 500インデックス)、VT(全世界株式)などのETFは長期的な成績が右肩上がりで、15年以上持てればマイナスになったことがない実績があります。(但し、今後を保証するものではありません)
どのインデックス(指数)に連動した投資信託か、経費率はどのくらいか、資産残高はどのくらいか、組み入れ上位銘柄について、為替リスクについて分かっていれば十分かと思います。
高配当株、グロース株などの個別株投資はもうちょっと企業分析が必要になります。
事業内容、過去の決算、利益の推移、配当の推移、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、自己資本比率、未来の最良シナリオと最悪シナリオ、割安かどうか、売る基準などなど一銘柄ごとに検討したい項目が多数あります。
株価をただ眺めているのと、実際に購入して眺めるのとでは後者の方が感じることや学ぶことが圧倒的に多いです。
始めるまでに詳しくならなくても、少額から買って徐々に詳しくなっていくというのもアリだと思います。
買う時期を分散させる
全財産に近い預金を一括で株式投資へ入れるのは、手堅いインデックスファンドと言えど怖いものです。
幾らまではこの商品というふうに大体の「予算」を決めたら、3回~12回に分けて1~2年で買うという方法があります。
変動する株価の高値で買ってしまい、長く含み損を抱えるリスクを減らすことが出来ます。
ドルコスト平均法というやつです。
欠点は相場が好調で上がりっぱなしだった時に、その上昇分の恩恵を受ける機会損失をしていることです。
外国株を購入する場合は銘柄の好不調の波だけでなく、為替変動も吸収できるのでやはり分散しておいた方が良いのかなと思っています。
投資商品を分散させる
近年は米国株、欧州株、新興国株、日本株ともほぼ連動して動くようになっていて、
分散になっていないんじゃないかという意見もあります。
それでもここ十年米国株が好調だったからと言ってずっと米国株が好調を維持できるとは限りません。
個人的には米国株は外せないと思いつつも、米国以外の株式や全世界株式も同時に持つようにして分散させておくのが好況な市場を取りこぼすリスクを減らすことになるんじゃないかと思っています。
購入通貨を分散させる
日本円建ての資産に偏っているのもリスクになると思っていて、ドル建て、ユーロ建て等、外貨になっている資産も入っているかはチェックポイントだと思っています。
日本の国債残高は超高水準まで膨らんでいますから、円の価値が激減するリスクにも備えておきたいところです。
ロボアドバイザーの利用もアリ
ここまで読んで頂いて、投資って面倒だなと思う方は多いでしょう。
経済を勉強する「趣味」が無ければ苦痛かもしれません。
上記の判断を全部丸投げで手数料年間1%でお任せできるサービスが、ロボアドバイザー。
ウェルスナビ、テオ、楽ラップなどがあります。
積み立ても設定可能です。
ロボアドで始めて慣れてから徐々に手動に移行するというのも初期には良いと思います。
ただし、移行するとき利確すると利益分は課税対象になるのは御注意を。
知っておいて欲しいこと
- 超長期的視点に立てば、数年単位のタイミングの差は誤差
- 最適なタイミングは誰にも分からない。
- 暴落はいつでも起こり得るが、必ず暴落前の高値を更新し続けてきている。(米国株、全世界株)
- 有力なインデックス投資で負ける唯一の方法は途中で止めること。
インデックス投資を始めて20年以上解約する予定がない。という方は、一括で始めてしまっても良いと思います。
それで精神的に不安定になりそうなら、上記のように分散購入したり、ロボアドから入る、という手段も一考に値すると思います。
自分に合った最も心地良い投資との付き合い方を是非見つけて行ってください。
投資を始める参考になれば幸いです。