メンタリストDaiGoさんのニコニコチャンネルで取り扱われていた自己省察テストをやってみました。
「孫子」の有名な格言「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」は、ビジネスの世界でも社会活動でも戦略的な趣味でも一貫して通用する真理だと思っています。
まずは自分を知ること。
そして、相手となるものについて、環境について知ること。
何が分かっていて、何が分からない、コントロールできないものなのかを知る。
この分析を行っておくとリスクをある程度限定できるんじゃないかと思います。
自分の人生を物語の形式で見直してみるのは、人生の意味を見出してモチベーションを上げる効果がある、という意味でもお勧めなんじゃないかなと思います。
DaiGoのニコニコチャンネルで紹介されていた、スタンフォード大学E.K. Strong, Jr(2004) Strong Interest Inventory testが元になっている自分の情熱やモチベーションの元になっているものを探すための10個の問いをやってみました。
心理テスト10問
朝起きてすぐに活動したくなるような日とはどんな一日ですか?理想の一日を想像してみてください。
・釣船を予約している日
・試験等の合格発表日
・プロダクトをリリースする日
・旅行の初日
・予約しているゲーム、新製品などの発売日
・新しいことに挑戦する日
いくつか挙げてみると、努力が成就する日、達成感や成長を感じられる日、自分の価値観が刺激される日に情熱を感じてモチベーションが上がる傾向にあることが分かりました。
自分が飽きずに出来たプロジェクトや活動はどんなものでしたか。
・受験勉強
・消化器内科の専門医
・FFシリーズ
・バスケ部(中学)、アメフト部(大学)
・瞑想の習慣
・HIITの習慣
・Excel雑務の簡略化(VBA導入など)
物事をコツコツ続けることには割と向いている方かなと思っています。
工夫によって生産性を挙げたり、時間短縮出来たりする仕事には達成感を感じてモチベーションを保ちやすいのかもしれません。
教科書も何もない、自由度の高い世界で何が出来るかについてはモチベーション、情熱の維持がこれまで以上に重要になってくると思います。
自分が全く楽しめないと思ったプロジェクトや活動はどんなものでしたか。
・言われたことをこなす裁量権のない仕事
・チームを強くすることが出来なかった(部活動など)
・代替可能な穴埋めの仕事
・価値観の合わない人との飲み会
・一方的に話す人との会話
2番目の質問の反対で、やはり工夫する余地の少ないもの、自分の強みを生かせないものには時間を無駄にしたという感覚が付いてきて遣り甲斐もなく、つまらないのだなと思いました。
明日仕事を辞めるとして、今の仕事のどんな部分がやりたいと感じるか、いまの好きな部分は?
退職が決まっていてリアルな質問になりました(笑)
・内視鏡
・外来
・病棟
・IVR
手技的なことも、患者さんや御家族とのやり取り、問題解決に向けた調整スキル、信頼関係の構築、割と仕事の大部分が好きで、やりがいや成長、達成感を感じられる恵まれた仕事だったんだなと考えさせられました。
逆に何が不満で辞めたくさせたかと言うと、裁量がなく仕事が選べないこと、時間外休日のオンコール、救急や病棟からの電話、一方的な物言いをする上司・同僚などとの人間関係、休日が少ない事です。
あなたの趣味はなんですか?その趣味のどんなところが好きですか?
・釣り
マインドフルになれるところ。大自然を相手にして畏怖の感情を感じられる所。工夫の余地が沢山ある所。生きているって実感できるところ。
・読書
新しい知識・体験談から学び成長できるところ。感情を揺さぶられて感性を豊かにすることが出来る所。
・運動
心身の健康・魅力を保つために必要。夢中に、マインドフルになれる。意志力を鍛えられる。
若いころ、大人になったら何の仕事をしたいと思っていましたか?その仕事に魅力を感じた理由は何ですか?
・ゲームデザイナー
小学校まで。ゲーム好きで、趣味を仕事に出来たら楽しく生きられるという単純な発想から。後にブラック労働な一面もあることを知る。
・医師
直接的な形で人の役に立てるから。社会的にも認められた仕事。診療の責任者としての裁量がある。
この仕事に対する考えは今も変わらず、魅力的な仕事だと思っています。
ただ、組織の一員として働くことはどこかで自分を抑制し、組織の都合やルールに合わせさせられる部分を受け入れなければならないことも事実。完璧な仕事はなく、視野を広げる意味も含めて、別の世界も見てみたいと思うに至りました。
今の時間の使い方は意味があると感じますか?ないとすれば何が足りないと思いますか?
裁量権が足りない。その結果充実感、達成感が足りない。変えたいと思う。
第三者から今の自分はどう見えているだろうか?
内向的なのは悪い事ではないが、人との関わりを避けていては何も成し遂げられない。
成果につながる勉強が出来ていない。行動量が少ない。自分を変えたいと思っているのなら、身近なところでの行動から変えた方が良いのではないか。
この世界にどんな足跡を残したいですか?
医療の変革を進めた人間として、記録に残るような活動がしたい。
余命1年だとしたら、何をして過ごしますか?
・子供が2人いるので、教育・生活に困らないように資産の整理をします。
・そのうえで一人旅、釣り、ビジネスなどやりたいことをやります。
・最期までに今の家族と未来の家族に手紙を残し、死の準備をします。
1年というのが絶妙ですね。もっと短ければ家族との時間に充てると思いますし、もっと長期なら仕事で出来ることが増えるでしょうからウェートが仕事に寄るなと思いました。
まとめ
やってみて思ったことは、価値観のリスト上位に照らし合わせた判断をするようになり、本質に近づけるようになったなということ。
自分の中で大事にしている価値観を別の心理テスト(※会員限定)で探ってみたところ、上位5つはこのようになりました。
1成長:変化と成長を維持する
2信頼:信用があって頼れる人間になる
3健康:健やかで体調よく生きる
4家族:幸福で愛に満ちた家庭を作る
5平安:自分の内面の平和を維持する
人間関係を守るために、経済的・時間的な自由を可能にする力が欲しい。その結果として成長を実感したい。それが今の自分の人生のコアになるものだったんだなと思いました。
今回の心理テストの結果からも大事にしているもの、情熱を感じられるものは同じものだと思えました。
そして、今でも十分に幸せだなと確認できました。
価値観を見直す心理テストはモチベーションを高める効果もあるので改めてお勧めしておきます。