Kanchan(@kanchanblog)です。
資産形成のために投資しています。
今回は投資を計る指標について取り上げて、何のための投資なのかという投資目的に最も合った指標を考えていきます。
何事にも目標達成するためには、その目標に最もコミットする数字を記録して追いかけていくことが大切です。投資も同様であると考えています。
投資をしている人
投資に興味がある人
FIREを目指したい人
投資目的
この記事を読んでくださっている方は少なからず投資に興味がある方だと思います。
何のために投資をするのか明確にしたことがありますか。
「お金を増やしたい」という目的は誰にでもあると思います。
問題はその先にあります。
何のために、いつまでに、いくら必要か?
ただ貯めて満足したいのか?
使って満足したいのか?
資産を増やすゲームを楽しみたいのか?
投資はリスクもあります。資産をどのくらいのリスクに曝す覚悟があるのか、についても考えておく必要があります。
家の頭金や教育資金など、近い将来使う予定があり、金額もある程度決まった資金を用意するために投資は向きません。10年に一度は大暴落が起こっていますし、必要になったタイミングで暴落して足りなくなるリスクがあります。
そういう資金は別途貯金で用意をするのが良いでしょう。
私の場合は「資産価値を減らさないこと」でした。
市場が大きく膨らんで貨幣が溢れれば価値が下がります。
貨幣価値が下がればインフレになります。
円安になれば円の価値が下がります。
インフレ、円安どちらが起こっても円預金だけでは価値が下がってしまいます。
逆にデフレ、円高、株安になれば現金、円の価値が上がります。
何が起こっても資産価値が無くなってしまわないように、経済成長の恩恵を受けられるように、多数のアセットに分散して保有しています。
減らさないように考えていると、投資から退場することが少なくなり、結局増えてしまうような気がしています。
参考にしてみて下さい。
資産残高
漠然と「お金を増やしたい」という欲求があるだけで投資に臨むことも否定はしませんが、そうすると資産残高を追いかけることになりがちです。
資産残高を追いかけると負けやすい売買行動をしやすいと、これまでの経験から思います。(人によるのでしょうが)
まず、買い値に捉われやすくなります。
投資対象が現時点で値上がりしそうなら買い、値下がりしそうなら売るのが適切な取引と言えます。
長期的に伸びる余地がある投資商品でも、含み損を抱えていると「資産を目減りさせる価値の低いもの」に見えてきてしまい、損切りの対象になりやすくなります。
上昇局面で高値掴み、下落局面で狼狽売りは「強欲と恐怖」に捉われた感情的な取引の結果起きる現象です。
価値ではなく、価格を見た取引になってしまうということであり、資産残高ばかりを見てしまうと、感情に支配されやすくなると思います。
資産残高は基本になるデータなので見ないわけにはいかないと思いますが、長期投資が目的なら今の残高はそれほど重要ではない数字。囚われ過ぎないようにしましょう。
また、資産残高は資産残高でも、目的によっては日本円に拘る必要もありません。
将来経済的自由になった後どこかで過ごしたいという目的があるのであれば、その国の通貨でいくらになるのか換算してみるのは想像も膨らみ楽しいでしょう。
取得金額、増加率
各銘柄の取得金額、増加率を見るのも資産残高を見るのと同じような副作用があると思います。
ウォーレン・バフェットが言うように「良い投資は素晴らしい資産を買うことではなく、素晴らしい資産をほどほどの価格で買うこと」なので、価格を気にするのは必要なことです。
でも、買った後に買った価格を気にし過ぎると、本当は2倍以上になるポテンシャルがあるのに10%上がったところで利益確定してしまい2倍の恩恵に与かれなかったり、損を確定させたくなくて塩漬け株を作ってしまったりします。
どういう見通しの下に買ったのか、どうなったら売るのか、あるいは買うのか予め決めておいて、前提が崩れたり目標に到達したら当初のルールに従って取引を終えるようにしましょう。
目標資産への到達率
FIREを目指す方には、おすすめの指標です。
積立のインデックス投資なら、右肩上がりに増える期間が長いですし、目標が近づく様子が見えてモチベーションアップに繋がります。
FIREの場合は、いつ頃までにどういうバランスのポートフォリオになっているか考えておかないと、リバランスで税金が発生し、達成が遠のくことになりかねませんので、時々気にするようにしましょう。
「トリニティスタディ」で4%ルールが実証されたポートフォリオはS&P500 50%と米国債券50%で構成されています。
そこは忘れないようにしましょう。
配当金・分配金
当然のことながら高配当株投資をしている方は、配当金金額を記録していくのが良いでしょう。
利回りを上げるには下落局面で買い叩かれた有望株を買う必要がありますが、取得金額よりは配当金金額を記録した方が良いと思います。
高配当株投資の目的は配当金という不労所得で生活を豊かにすることである場合が多いでしょうから、配当金をチェックして目標額への到達率を計るのが楽しめると思います。
配当金ベースの銘柄のバランスが偏っていないか、配当が続く前提となるシナリオが崩れていないか、減配リスクについてチェックしていきましょう。
シャープレシオ
ウィリアム・シャープ先生が考案した投資の実力を測る指標の一つです。
シャープレシオ = (平均リターンー無リスク資産利回り) ÷ 標準偏差
で求められます。
無リスク資産利回りには短期国債の金利が使われることが多く、最近の低金利環境ではほとんどゼロに出来るので、平均リターン ÷ 標準偏差で近似出来ます。
Excelシートを使っても簡単に計算できるので、試しに計算してみると面白いです。
低リスク高リターンの投資が出来ているとシャープレシオの数字は上がっていき、1.0以上で合格、2.0以上で優秀、3.0以上で素晴らしいというように評価されるようです。
私のように「減らさない投資」を目指したい方や、純粋に投資の腕を上げたいと思っている方には良い指標になるのかなと思いました。
精神状態
番外編と言うべき意外な指標として挙げておきます。
投資を始めると、成績が気になり夜も眠れなくなることがありますが、往々にしてリスク許容度を超えた投資をしています。
含み益が膨らんで、興奮で眠れない場合も同様です。
短期トレードを繰り返して億万長者を目指すのも否定はしませんが一握りの成功者と大多数の脱落者を出す手法です。
メンタルが上にも下にもブレやすい状態は、投資との付き合い方として健全とは言えません。
精神状態を内観して、投資で心を乱されていないか数値化して記録を付けてみるというのも良い方法だと思っています。
自分を客観視して、適切なリスク許容度を見つける助けになることがあると思います。
瞑想も精神状態を改善する習慣としてお勧めします。
記録の力
記録するメリットは意識する時間が出来ることと現在位置が明確になることです。
何か一つ習慣を作るなら、記録を付ける習慣を身に付けることをお勧めします。
記録するだけで行動がその記録を良くするように自然に変わっていきます。
体重を記録するだけでダイエットになるというのも一例です。
投資を始めて、上に挙げたような記録を始めると、節約する癖が身に付いてくると思います。
投資に回せるお金を増やせば増やすほど、運用資産残高は増えていきますからね。
投資目的に合った数字を定期的に記録することで、投資方針をブレさせないように「航路を守った投資」を続けていきましょう。
きっと記録の力で成功確率も高くなっているはずです。
まとめ
色々な指標と出来る数字を挙げてきました。
資産残高→必ず見るけれど気にし過ぎは禁物。
各資産の増加率→気にし易い指標だけど投資目的をブレさせないように気をつけて。
目標資産到達率→投資モチベーションを上げるために利用
配当金・分配金総額→高配当株投資の指標
シャープレシオ→投資の技量を測りたい、損をしたくない人向け
精神状態のスコア→リスク許容度、投資との距離感を測る指標
上記は一例です。
その他の指標を記録しているという方はコメント頂けると嬉しいです。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
皆さんの良き投資生活の参考になれば幸いです。