Kanchan(@kanchanblog)です。
サイドFIRE生活をしている医師です。
資産形成の基本は倹約。
そして、倹約の基本は家計簿を付けることだと思います。
把握していないのにお金が自然に貯まるということはまずないでしょう。
何も考えていないと収入が上がると、上がった分支出が増えるのが人間の性質だからです。
Zaim、MoneyForwardMeなど、優れた家計簿アプリが出てきたので、自動的に家計簿が出来るようにして管理している方も多いと思います。
ところが、家計からお金が出ていくルートというのは幾つもあり、1年位付けてみると、把握できていなかった出費によって意外とお金が貯まらない結果に終わり落胆するということもあるのではないでしょうか?
今回は、記入漏れが起こりやすい罠とも言うべき出費と、その対策について自分がやっていることについてまとめておきたいと思います。
家計簿を付けてみたものの何故かお金が貯まらない人
支出を把握してお金を貯めたい人
FIREを目指したい人
家計簿の付け方を参考にしたい人
家計簿記入漏れの罠
年払いの固定費
サブスクリプションサービスは増えてきました。
そして、1年分の使用料をまとめて支払うと割引が用意されていて年払いに誘導されることも多いと思います。
Amazonプライム、Microsoft 365、ブログのサーバー代、iCloud、Dropbox、など思い付くだけでも沢山あります。
毎月かかるわけではないこれらの「固定費」は忘れやすいので注意が必要です。
1か月あたりに直すと少額なので軽視しやすいのですが、忘れているとかかり続ける金食い虫になります。
同じように様々な保険料も年払い割引が設けられていることが多いでしょう。
自動車保険、火災保険、生命保険、医療保険、学資保険、医賠責保険(医師の場合)などがありますね。
火災保険については5年に1回だったりして、更に漏れやすいです。
その他に、自治体費、同窓会費、学会費、車検費用、NHK料金なんかも年に1回かかってくる固定費として忘れがちな項目です。
これらは忘れないようにするために、1年分を集計したら月々いくらずつになっているのか意識するようにして、不要なものはカットするようにしたいところです。
自分で納付する税金
税金も年に1回支払うものが多く、金額も馬鹿にならないため漏らさず集計したいところです。
月々の負担を考えるようにすると、手取りが思ったほど多くないことが実感でき、金銭感覚が養われます。
具体的な項目は、
住民税、健康保険料、国民年金、自動車税(自動車を持つと)、固定資産税(家を持つと)などです。
ちなみに貯蓄率は、手取り=額面の年収-所得税-住民税-(年金+健康保険料)を使って
貯蓄率 = 生活費 ÷ 手取り
で計算するのが一般的なようですが、バイト収入があると、源泉徴収で多く引かれたり、確定申告で翌年戻ってきたりと「出入り」が激しいため計算がすぐに出来ないという問題があります。
自分は税金、保険料以外の支出を合計して「生活費」を算出し、年払いの支払いがある月で支出が多めになる分は差し引いて過剰な支出が無いか見ることにしています。
パートナーの支出
パートナーと共働きで完全に財布を分けている方は関係ないかもしれません。
パートナーが浪費家であることは、お金持ちへの道を確実に遠ざける方法になります。
同じ「財布」を使っていて、予算を厳密に決めていなかったり、把握していなかったりする場合は、「意外とパートナーが沢山使っていること」がお金が貯まらない原因になっていることがあります。
夫婦で同じような支出にお金かけていて、結果として無駄遣いになっている連携ミスということもあります。
お金について話し合うのは痛みを伴うことがありますが、避けていては資産形成など出来ません。
予算と品目別の役割分担をして開示し合って、チームプレイで無駄な出費を減らすようにしましょう。
「その他」の費用
家計簿の支出品目の中では分類しにくい出費が時にはあると思います。
残高が合わなくて、使途不明金として計上する場合もあります。
雑費とか雑損とか、とりあえず放り込んでおく項目は便利ですが、
その金額が増えてくると「何でお金が減っているのか後から見て分からない家計簿」になってしまいます。
これでは改善が出来ません。
毎日チェックして漏れがないようにしたり、大きな雑費は何の代金かメモを付けておくようにしましょう。
漏れの無い家計簿の作り方
これまで何も管理してこなかった人が始めるには、手間のかからない家計簿アプリがお勧めです。
でも無料の家計簿では長期データが見られなかったり、連携出来る口座やカードやポイントが少なかったりして、不便さもあります。
有料でも、その家計簿サービスが終了した時にはデータが途切れてしまいます。
なので、アプリで集計する場合にもExcelに転記して集計するのがお勧めです。
私はExcelを使用して自作した家計簿を埋めるようにして来ました。
最初は漏れが多すぎてあまり把握出来ていませんでしたが、毎年バージョンアップを重ねて自分のライフスタイルに合った集計方法に調整していくことで愛着のある家計簿に育ってきています。
VBAを使ったりすると、一瞬でグラフが出るようにしたりも出来ます。
スマホアプリにもMicrosoft OfficeのExcelはあるため、クラウドに保存したファイルを出費が発生した瞬間に開いて入力するように習慣付ければ殆どの支出は漏らさず把握出来るようになります。
そして現金の残高があっているか一日一回財布の中をチェックして、その時にチェック済みレシートを捨てることにしています。
残高が合わなくても、その日のうちであれば何に使ったか思い出すことが出来ます。
数え間違いのことが多いのですけどね😅
漏れのない家計簿を作るコツは、まずは1年間記録すること。
年間固定費、月間固定費、臨時支出は別枠で把握すること。
日々の変動費は家計簿アプリでチェック。
それで殆ど漏れが無くなると思います。
もう一度まとめると漏れやすい項目は、
Amazonプライム、Microsoft 365、ブログのサーバー代、iCloud、Dropbox、YouTubeプレミアムなどのサブスク料金
自動車保険、火災保険(年1回以下のことあり)、生命保険、医療保険、学資保険、医賠責保険(医師の場合)などの保険料
自治体費、同窓会費、学会費、車検費用、NHK料金
健康保険料、国民年金、自動車税(自動車を持つと)、固定資産税(家を持つと)
です。
面倒ですが、チェックするだけでも貯金が増える効果があります。
お金を使うことに関して意識するようになるからだと思います。
皆さんの資産形成の一助になれば幸いです。