Kanchan(@kanchanblog)です。
サイドFIRE生活をしている医師です。
医師の平均年収は高く、職業別年収ランキングでは上位にランクインしています。
分かりやすく稼げるものは、医師バイトです。
時給1万円が相場で、最近はコロナワクチン問診バイトの求人が多く出回っていることもあり、時給がやや高騰気味です。
ただ、誰でも簡単に稼げるという訳ではありません。
一部に「医師免許だけ」あれば成立すると謳った求人もありましたが、本当にスキルゼロで行ったら現場で立ち往生することでしょうし、訴訟リスクもあります。
今回はどうすれば稼げる医師になれるか書いていきたいと思います。
早く稼ぎたいと思う若手医師
医師の働き方に興味がある人
医師の仕事に疲れた人
何はともあれ研修修了を
臨床研修必修化となった2004年以降、医師免許だけで医療行為をすることが出来なくなりました。
医師として働くには医師免許証+臨床研修修了証が必要です。
マッチングをした病院の臨床研修プログラムに乗って、2年間の研修を修了することが第一歩です。
薄給な研修医で少しでも稼ごうとするなら、地方の市中病院が良いでしょう。
年収は公開されていることが多いですが、2年目研修医で1000万近い病院も田舎にいけば結構見つかります。
アルバイトについては研修期間中は医師以外も含め禁止されています。
更に稼ぎたいという人は、配当・利子所得や譲渡益、不動産収入、雑収入・事業収入を得ることは禁止されていないので、あくまで研修に支障のない範囲で手を出し始めてみるのはアリなのかなと思います。
専門スキルの前に身に付けたいこと
医師免許と臨床研修修了書が得られたら、ぶっちゃけ医師バイトで十分に稼ぐことは可能になります。
でも、どんなバイトでも続けて稼げるようにするためには以下のスキルが必要と言えます。
その① 対人スキル
第一に患者さん・お客さんと、次に他の医療スタッフと上手くやっていく能力とも言い換えられます。
医師は信用してもらって成立している職業です。
臨床経験がさほど求められないバイトに、寝当直、健診、カウンセリング、予防接種といったものがありますが、無責任だったり礼儀を欠いていたり人間関係を壊すことをしていると呼ばれなくなっていきます。
逆に言えば、スキルが大してなくてもその場に慣れることが出来れば務めることが出来ます。
3年目の一人前になりたての医師で問題なくこなせる仕事では、時給は一万円を切り、スキルアップにもならないことが多いです。
この時期は臨床経験を積むことを優先して「現場で求められること」について学ぶ時期にしておいた方がいいと思います。
その② 安全管理
良くも悪くも医療は「過失がないこと」が一番に求められる業種です。
経過が良くなかった場合に「あの時の判断は間違ってなかったのか」と、常に批判の目に晒されることを想定して判断出来るかどうかが大切です。
過失がなかったとしても、訴訟に遭うこともあり、医賠責保険に加入しておくこともバイトをするなら必要です。
「経過が悪いとどうなるか」や「そうならない為に出来ること、説明しておくべきこと」の引き出しを沢山持っていることが安全管理の本質だと思います。
医師人生を長く続けて、稼げるようにする為にもこの「安全管理」の能力は早くから高めていくようにしましょう。
働く場所選び
厚労省の出しているデータから一般病院(急性期病院)の人件費を比較すると、民間病院2083万円、自治体病院1644万円となっています。
これは年収以外の人件費も入った数字ですが、年収も民間病院の方が高いのは事実です。
更に身分が公務員となる公立病院ではバイトが禁止されます。
研究や最先端医療など、やりたい仕事の代償に給料が安くなる面もあります。
蓄財を求めるなら、民間病院が有利だと思います。
医師バイトを経験しよう
ある程度仕事が出来るようになってきたら、外来や病棟や健診や当直などの医師バイトを経験してみることをお勧めします。
色々なやり方があるものだということに気付いたり、稼ぐスキルが身に付いた自信が得られたり、普段と違う仕事でのリフレッシュであったり、金銭以上に得られるものがあると思います。
合わなければ軽く辞めることが出来るのもバイトのメリットです。
常勤医師として仕事がある合間にバイトを入れると休みが無くなるので、無理のない範囲でスポット勤務から試してみるのが良いと思います。
専門医について
医師になった当初は専門医の先輩の仕事ぶりを見て憧れを抱くことがあるかもしれません。
社会の流れを見ても、米国のように専門医が経済的に優遇される未来が来る可能性はあると思います。
専門医の有無で信用を測ったりする人が患者にも医療者にも一定存在するのも事実です。
しかし、現状では専門医が要件に据えられた求人はあまり多くありません。
待遇も経験年数で差が出ても、専門医の有無で差が出ることは多くないように思います。
専門医の取得には、年会費、受験料、更新料、学会参加費などコストが継続的にかかります。
以上のメリット、デメリットを天秤にかけて、自分の目指す将来像に必要かどうか照らし合わせて、専門医については考えれば良いと思います。
あって困るのはお金だけなので、人生の選択肢のために取っておくというのも一つの考え方だと思います。
稼げるようになったら
お金の大学(両学長@リべ大)では、経済的自由になるためのロードマップとして支出を見直して貯金を作れるようにしたら(貯める力)、まず副業をして事業所得を作ること(稼ぐ力)、そして種銭を作れたらそれを元手に各種の投資をして(増やす力)、不労所得を増やしていくという順序がお勧めされています。
医師の場合は、支出の最適化→投資が効率的な道だと思いました。
理由は単純で、医師の本業+バイトの稼ぐ力は強いからです。
医師の仕事のどれを取っても嫌で仕方がなければ医師以外の副業をする必要が出てくるかもしれませんが、そういう人は稀でないかと思います。
人間関係が嫌だったり、当直や休日出勤が嫌だったり、オンコールが嫌だったりすることで、「全部嫌」になってる人は散見されますが。
自分に合った働き方が見つけられれば、やり甲斐が復活してくるんじゃないかと思います。(私がそうでした)
肉体的、精神的、雇用形態的に「不安定」な部分は誰しもあると思いますが、投資(不動産、株式、債券など)で不労所得を育てて皆さんにも「真の安定」を築いていって欲しいと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。