Kanchan(@kanchanblog)です。
訪問診療の仕事もしています。
人と家を一緒に見ることができるので、どんな人がどんな家にどんな家族と住むのかを見ていると、人間と暮らし方の法則性が垣間見えて、面白いと思っています。
こんな老後が迎えられたら幸せだろうなーという人もいれば、この人は何を失敗してこんな状況になってしまったんだろうと思う人もいて、手本としても反面教師としても人生の先輩方から学べることは多いです。
今回は訪問診療をしていて感じた3つの法則を取り上げたいと思います。
個人の経験を元に独断と偏見で選んだものということはご了承下さい。
見た目が若い人は長生きする
90歳を超える長寿の人を見ることはよくありますが、そういう人たちに共通して言えることは、「若々しい」ということです。
90歳でも70代にしか見えなかったり、80代なのに下手すりゃ60代に見えたりすることもあります。
肌艶、足腰が良いことは長生きするのに重要だと思います。
健康に気をつけること、健康的な習慣が長年にわたって身についている人が、するべくして長生きしているのかもしれません。
健康に長生きしたいと思ったら、30代くらいの若い頃から健康には意識して過ごした方がいいのだろうなと思います。
逆に年齢不相応に老け込んでいる人は、「病気の人を見ている」というバイアスがかかっているのはあるのでしょうが、栄養障害や何らかの慢性疾患がある方が散見され、短命であることが多いですね。
おもてなしのある家に住む人はお金に余裕がある
訪問診療でお宅を訪問すると、当然ながら生活の場に踏み込んでいくことになります。
どこで診察やお話をするかに、「おもてなし精神」が表れます。
リビングのテーブル、椅子に案内されるような、診察に来ているのにおもてなしされている感覚を受けるような御宅は、「お金持ち」が多いと思います。
なんというか、余裕があるように感じます。
病気で寝床から動けなくなってしまい、やむ無く寝床に案内されることも多いですが、「お金持ち」に限っては調子が良い時、居間で座って応対して下さる方が多いと思います。
「お金持ち」でも片付けきれていなかったり、生活保護でも丁寧な対応をされたり、例外はあると思いますが。
お金の豊かさはともかく、心の豊かさは持っていたいなと多くの人を見て思います。
一人暮らしは呆けにくい
独居の方も多くいらっしゃいますが、生きていくためにある程度自力で家事や雑事をしなければいけない緊張感のせいか、認知症が進みにくい印象があります。
男性でも女性でもです。
認知症になってしまうと火の不始末から火事の危険性が上がって、隣人も気が気でなくなるので大変なんですけどね。
孤独が健康に悪いという事実はありますが、外にコミュニティを確保しながら生活は独力でするというのは、高齢になってからの「ボケ防止」としてはアリなんじゃないかなと思いました。
他にもまだありますが、今回はここまで。
ありがとうございました。