Kanchan(@kanchanblog)です。
現在フリーランス医師として働いています。
仕事が忙しいとは贔屓目に見ても言えない生活をしています。
週4日〜5日勤務。
17時を過ぎることは滅多にない。
当直はおろか、オンコールすらない。
病棟がないので目の前の仕事に集中出来る。
ミスも減る。
働き方の「正解」に近付けたような気がします。
ただし、万人にお勧めできる働き方ではありません。
高難度の手技をやりたい人、臨床にどっぷり浸かって周囲から必要とされたい人には物足りなさを感じることでしょう。
外科系診療科で言えば手術、循環器内科で言えばカテーテル、消化器内科で言えばESDやERCP
いわゆる「花形」の手技はやりたい人も多くて、「症例の奪い合い」になっています。
症例の集まる大きな病院で、薄給で雑務をこなしながら長いこと研修してようやくモノになってきます。
ハイボリュームセンターで研修してやっと身に付けた技術であれば、手放したくはなくなる気持ちも分かります。
向上心があって、技術を身に付けた医師は、「ドロッポ」とも呼ばれるフリーランスの働き方をするのは本人にとっても社会にとっても勿体無いことです。
まともな医師になる為にかけた時間と努力が、パッと手放してフリーランスの世界に飛び込むことを妨げさせる。
心理的な参入障壁が医師求人を価格崩壊から守ってくれている。
だからこそ、バイトの求人にはコスパの良い稼ぎやすい仕事が転がっています。
「それほど優れた臨床医ではなかった」という自覚、現状への執着のなさが、私がフリーランス医師になれた理由です。
なること自体は簡単ですが、割り切れたものではない難しさ。それが心理的参入障壁。
フリーランス医師という生き方はお勧めしていません。
まともに働ける医師には。
「まともな働き方」が出来ない急性期の医師業界の現状を変えた方がいいというのは、また別の話。
自分の為に自分を活かせる働き方にシフトした。
そんな感じです。
フリーランスになった理由の言語化、慣れないと難しいですね。
ではまた。