FIRE

真に安定した仕事とは何か?(常勤医/非常勤医の視点から)

Kanchan(@kanchanblog)です。

サイドFIRE生活をしている医師です。

フリーランス医師になってからというもの「フリーランスは安定しないんじゃないの?」と言われることがあります。

大抵は常勤への誘い文句だったりするので聞き流しているのですが、

今回は常勤医/非常勤医の視点から「安定した仕事」というのは何なのか深掘りして考えてみたいと思います。

安定の「軸」

何にとって「安定」なのか、見方は色々あると思います。

給料が安定して入ってくること。

生活が安定すること。

病気やけがで働けなくなってもしばらくは収入が入ってくるという保障の安定感。

社会的信用が安定すること。

健康状態が安定すること。

時間が安定して読めること。

「安定」を考える上で様々な軸があります。

人によって優先したいと思う軸は変わりますが、それぞれの軸が競合して全てを同時に得られることは殆ど無いのではないかと思います。

仕事についての価値観を考えるのに大切な視点です。

何が安定した仕事が良いと思うか、一度立ち止まって考えてみて下さい。

給料の安定

会社員が安定していると言われる最たる理由が「給料の安定」です。

会社組織としての業績が良い時も悪い時も、最低限給料は保証されており、身に余る浪費をしなければ生活が成り立ちます。

でも、「安く定まる」と書いて安定というだけあって、めちゃくちゃ好業績の時も利益ほど給料は増えません。

ボーナスが少し増える程度ではないでしょうか。

利益が出た分給料が欲しいと言うのであれば、利益が出なかったら給料は要らないと言えなければリスクとのバランスが取れません。

収入が物凄く増えるかもしれないし、全く無くなり借金だけが残るかもしれないというリスク(起業・開業)を取らないと、「安定」を超える収入を得ることは出来ないということです。

医師の場合も給料は安定している方だと思いますが、常勤だから安定するというより医師免許が専売特許となって、好待遇の求人が沢山あるためと言えるでしょう。

人口が減って病院の統廃合が進んで、医師が溢れることになれば、常勤勤務医の安定も崩れるかもしれません。

非常勤医は働けなくなった途端に収入が途絶えるという点で不安定と言えます。

「働けない身体になること」でのダメージは雇用保険、傷病手当がない分大きいです。

「解雇・倒産」による収入減のダメージは勤務先を分散することで寧ろ下げられます。

常勤は安定、非常勤は不安定とは一概には言えないのです。

生活の安定

収入が安定していることよりも寧ろ、支出が安定していることの方が生活の安定の土台になります。

ここ重要です。

医師でも全然貯金が出来ないタイプの人は、収入が上がったら上がった分だけ生活水準を上げてしまう傾向にあります。

必要以上のものにお金を使わず、新社会人の時の生活水準、学生の時の生活水準で暮らせる人は、お金は常に貯まっていって生活は「安定」します。

生活の安定は勤務形態によってはさほど左右されず、支出が安定していることで決まると思います。

高値安定ではなく、「安く定まっている」ことが大切です。

傷病保障の安定

社会保険にあって、国民健康保険にない保障の一つが、傷病手当の制度です。

病気やけがで働けなくなったときに、18か月まで給料の約2/3が支払われるというものです。

国民健康保険では新型コロナ限定で傷病手当が臨時で出るようになりましたが、対象は少ないです。

医師の場合はどうかと考えると、2/3でも十分な収入になりますが、

そもそも働けなくなる原因の大半を占めるメンタル不調には常勤の方が明らかに罹患しやすい働き方をしていることを考えると、

健康的な働き方と体調管理を自己責任で行っていった方が良いと考えることも出来ます。

後ろ向きな「安定」の考え方ではないかなと思います。

社会的信用の安定

これは常勤医に軍配が上がるものだと思います。

世間体が良かったり、金融機関の審査が通りやすかったり、「普通の世界で普通に尊敬される」のは常勤医の方でしょう。

金融機関の融資の際に評価される属性は、年収、資産額、職業、勤続年数、他の借金、金融事故履歴などで、非常勤医でも挽回は可能ですけどね。

社会的信用を欲しがる人が多いから、常勤医を続ける人が多くなり、非常勤医求人が買い手市場であり続けているという側面もありそうです。

人脈という点では、現代には職場の外の繋がりを作れるツールはいくらでもあるため個人次第と言ってしまえばそれまでですが、常勤医であると学会などで同業の専門家と繋がりが作りやすい分、メリットがあるかもしれません。

健康的安定

これは非常勤医に軍配が上がるものだと思っています。

常勤医では通常勤務に加えて当然のように付いてくる早出、残業、当直、休日出勤、オンコールといったものが非常勤医にはありません。

バイトとして選ぶ日当直や在宅待機(往診に多い)はありますが、常勤医に支給される「当直手当」のような雀の涙と違って、それなりの報酬が支払われますし、常勤医が「仕方なく入る」のとは違い非常勤医は「自ら選んで入る」ためコントロール感があります。

時間的余裕も含めて自身の健康管理についての裁量は、常勤医よりも非常勤医に大きいと言えます。

時間的安定

時間についても非常勤医の方がより自由にコントロールすることが出来ると思います。

残業や当直がデフォルトで入っていないことに加えてスケジュールも決めることが出来るからです。

常勤医でも、契約やスケジュールを工夫してもらうことで負担を減らすことは可能です。

忙しいなりにスケジュールを規則的にしてもらえれば、多少コントロールはしやすくなります。

時間について常勤医に利があるのは、夏休みなどの長期休暇です。

普段忙しく働いている分、1~2週間の長期休暇では大手を振って給料を貰いながら休むことが出来ます。

非常勤医は休んだ日数分給料が減りますから、長く休みにくいという罠があります。

日頃からよく眠れる方が大事で長く休まなくても苦にならないのか、普段忙しくても年数回の長期休暇を生きがいにして頑張る方が良いのか、好き好きであると思います。

いずれにしても何となく流されて選ぶのではなく、よく考えた上で自ら選択した方が満足度の高い働き方、休み方になると思います。

是非考えてみて下さい。

まとめ

常勤医非常勤医備考
給料働けば増やせる
生活支出による
休業補償×
社会的信用
健康×契約にもよる
時間価値観次第

6つの軸から常勤医、非常勤医を比較してどちらが安定するのか考えてみました。

絶対的に安定というのは実はあまりなくて、個別に調整が出来る部分が意外とあったかなと思います。

そして、どの軸を優先したいと思うかは個人の価値観次第です。

皆さんの人生の改善に少しでも役に立てば幸いです。

ABOUT ME
kanchan
37歳。妻と娘2人。 民間病院研修医→大学脳神経外科→民間消化器内科→フリーランス。内科・在宅・内視鏡・研修指導。 2021~金融資産5000万でサイドFIREへ ラーメン|海釣りータチウオ・マダイ・アジ・アカムツ・ヒラメ・アマダイ|ボードゲーム|ハムスター|#SHIP #リべ大ペンギン #Dラボ 医師でも消耗しない生き方について発信中

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