Kanchan(@kanchanblog)です。
サイドFIRE生活をしている医師です。
今回は私が人生の中で大切にしている言葉を取り上げたいと思います。
良い言葉は価値観を形成する要素になってくるので、何かの参考になればと思います。
美味しい話は向こうからやってこない
これは両親から聞かされて育った言葉で、「守る力」の源となっているものです。
冷静に考えれば分かりそうなものですが、「あなただけに特別」とか、「あなたは運がいい」とかおだてながら何かを売り付けて来るようなセールスは、本当に儲かるものであるなら赤の他人に教えずに自分で買えばいい訳です。
それを他人である自分に勧めてくるということは・・・
売れれば売る側が儲かり、買った側は損が出るのが世の常です。
投資でも、事業でも、何か始めようと思った時に、「このきっかけは向こうから来たものか、こちらから行ったものか」と自問するようにしています。
そして、向こうから来た人にほだされて買おうとしていることに気付いたら、揉める勇気を持つこと。機会損失を恐れないこと。
もう一度調べ直して、自分で考えて、良さそうであれば改めて自分から買いに行く。
それを許さない人ならば縁がなかったものとして諦める。
それだけでもぼったくりや詐欺には引っ掛かりにくくなると思います。
医師として入職して以来、どこから漏れたのか携帯にかかってくる投資マンションの営業電話はあまりにも露骨なので、秒で切って着拒リスト入りにすることに何とも思わなくなってきて、最近は電話が鳴ることはほぼ無くなりました。
海外旅行で親切そうに話しかけてくる人はぼったくりや恐喝や犯罪に行き当たることが多くて、自分から声を掛けて道を尋ねたりした人は良い人が多いということも、この原理原則に合致する例だと思います。
本質はいつもシンプル
ダイエットで体重を減らしたければ、消費カロリー>摂取カロリーになるように食事、運動の習慣を設定すればいい。
お金持ちになりたければ、収入を増やし、支出を減らし、貯まる金を投資に回せばいい。
利益を増やしたければ売り上げを増やし、必要経費を減らせばいい。
生産性を上げたければ、成果の出ない行動を無くすか外注して、その分成果の出る行動を増やせばいい。
どれも言うは易く行うは難しですが、シンプルな話です。
本質はいつもシンプルですが、複雑にしたくなるのが人間の性です。
それ自体は悪いことだと思いませんが、本質から離れた表面的なことにばかり囚われていたら、本質的なところではいつまでも前進しない結果になりかねません。
私にとっては「仕事との向き合い方」をシンプルにすることが人生の質を改善することに繋がりました。
医師の仕事は高所得だし救命するやりがいもあり専門家としての自負も育ち社会的地位も高い恵まれた仕事だと思います。モテる部類になりますし各種営業を含めて寄ってくる人も多いです。事件を起こせば「医師」として報じられてその他の人より話題になります。
欲しいものが何なのか。諦めても良いものは何なのか。
お金、幸福、自尊心、名声、地位、異性、プライド、自信、格好良さ・・・
全てを手に入れるのは不可能に近いです。
最高の名誉職の一つである大学教授はなるためにかかる期間と費用の割に給与は低めで、論文のために犠牲にしなければならないものも多いです。
業者の広告に手を貸せばお金になれど名誉や評判は毀損されることが多いでしょう。
私は自分の価値観と向き合った結果、時間を犠牲にせず平穏に過ごせることと、そのためのお金を譲らないものと決め、その他を捨て去ることにしました。
自分を幸せに出来ない人は、他人を幸せに出来ない
人間は他人との比較で自分を判断する傾向があるので、自分が幸せと思えない状態で成功した友人の話を聞くと、「失敗すればいいのに」「落ちぶれないかな」とその友人の不幸を願うようになります。
反対に友人が就職に失敗した、離婚したといった不幸な話を聞くとメシウマと言わんばかり、「他人の不幸は蜜の味」で少し救われたり慰められたりする感じがしやすくなります。
それは本質的に何の意味もありません。
足の引っ張りをしていても、自分の周りに不幸で捻じ曲がった人が増えるだけで、頼れる人が少なくなり、寧ろ自分も不幸になります。
また、自分の幸せをさておいて、他人、例えば子供をまず幸せにしようと思っても、勉強させたり習い事させたり物やお金を与えたりすることは、必ずしも子供を幸せにしません。
結局のところ、他人の成功や幸せを本心から願えるようになるためには、自分が幸せであること、自分を幸せに出来ることが土台として必要です。
医師の世界の本流では自己犠牲の上に成立する社会貢献が尊ばれていますが、この考え方に共感してからは分流・邪道に進んでもいいから自分を大切にしようと思えるようになりました。
一度きりの人生を後悔して終えたくありませんから。
自分を信じるのは大切だが、自分の自制心を信じてはいけない。
これはメンタリストDaiGoさんの言葉です。
人間の意思の力は自分で思っているほど強くなく、誘惑に直面した時に抗える確率は1/2程度という研究結果があります。
気合や根性で乗り越えようとしても、2回に1回乗り越えられれば良い方で、判断を繰り返し、消耗していくと誘惑にも負けやすくなり、終いには投げ出してしまいます。
年初に立てる「新年の目標」の大半が挫折して終わるのは、心機一転で一過性に上がったモチベーションと自信で、何でもやり切れると錯覚し、甘い見積りを立ててしまう為です。
自制心はないものと考え、それでも出来る行動を目標から逆算して超小さく分割し、コツコツとこなす習慣を作ること。
そして、誘惑や障害を出来る限り想定して、直面しないように動線を作ること。
誘惑に負けていい日を予定に入れること。
そんな弱い自分を責めないこと。
自制心に期待しない計画を立てた方が目標達成率は上がります。
やれば出来るという自信を持ちつつも、準備なしに出来るとは考えないこと。
勉強でも副業でも、目標を達成するために必要なマインドだと思い、大切にしてます。
今日が人生で一番若い日
リべ大両学長のほとんど全ての動画で、締めくくりに使われている名言です。
シンプルな真実で、変えられない過去を嘆いても仕方ないから今日から変えればいいと、とても前向きで勇気を貰える言葉です。
やらない理由を考え始めるのが、あほらしくなってきます。
しっかり学んで行動して自由な人生を歩んでいきたいと思います。
それでは終わりたいと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございましたー!!
いつも楽しく拝見させて頂いております。
1999年卒 循環器内科医をしております。2015年から心カテ、救急の道を離れ画像診断をライフワークにしています。
先生のブログからは多くの勇気と共感を頂いております。感謝をお伝えしたくコメントさせて頂きました。これからも御自愛くださいませ。ありがとうございます。
*私も釣りが好きでタチウオ、甘鯛、真鯛など追いかけ東京湾と相模湾を往復しております笑。
最近なかなかブログ更新できておらず申し訳ありません。
人と違う道を歩むことは理解を求めるのも違うと思いますし、孤独を感じるものなので、
当ブログを見つけられてコメントを頂き、こちらこそ勇気付けられました。ありがとうございました。
また今後とも宜しくお願い致します。