Kanchan(@kanchanblog)です。
サイドFIRE生活をしている医師です。
2021年5月30日現在、ビットコインが直近高値から半値近くまで暴落し、不安定な状態が続いています。
私もビットコインに資金を入れていたので損失はありました。
こういう急落ダメージを受けた時の乗り越え方について考察しました。
まえがき
資産運用をしていると、何に投資しているにせよ暴落は避けられません。
「卵を一つの籠に盛るな」という格言があるように、複数の資産に分散させて投資しておくのがセオリーです。
とは言え、折角築いた資産が目減りしている最中に心穏やかで居られることの方が少ないと思います。
右肩上がりで成長している資本主義社会の恩恵を享受するためには、投資を続けることが必要不可欠ですから、
続けるためのテクニックとして急落時に私がしていることを紹介しておきたいと思います。
投資経験が浅い人
急落で含み損が出て不安になっている人
心穏やかに投資をしたいと思っている人
急落時にすべきこと
前提として今回の考察は、長期投資で上昇の見込めるインデックスファンド等の資産であることを想定しています。
短期投資であった場合は、当初決めた投資ルールに従って損切りするのが賢明でしょう。
個別株投資についても、想定したシナリオが崩れての暴落や決めていた損切りラインを下回ったなら売るべき、割安になっていると判断できるなら買い増すべきと言えます。
空売りも含めて、これら中級者~上級者向けの投資手法については割愛させて頂きます。
ポートフォリオを見直す
国内外の株式、債券、コモディティ、REIT、仮想通貨に分散させていると、全てが下落するという状況はさほど多くありません。
ショックの極期には追証の支払い等で世界中で現金化がされる結果全て下がる状況もありますが、それでも下がり方にはばらつきがあるものです。
安定資産はショック後の水準までの回復が早かったりもします。
こういう事実を知っておくだけでも精神的な安定になります。
資産公開記事に書いているように個別株を保有していることもあり、普段から週1回程度資産の集計とポートフォリオのバランスの確認をしています(※これは趣味と思ってくださひ)。
2021/4/29 | 2021/5/8 | 2021/5/14 | 2021/5/21 | 2021/5/26 | 2021/5/29 | |
現金 | 11271546 | 11273832 | 11045989 | 10802569 | 11777897 | 11412272 |
日本株 | 8888436 | 8783408 | 8572222 | 8656126 | 8787232 | 8962741 |
外国株 | 9632219 | 9740253 | 9850880 | 9849767 | 9948746 | 10056443 |
債券 | 5861892 | 5875562 | 5875396 | 5859212 | 5878946 | 5907265 |
REIT | 1319281 | 1317488 | 1297673 | 1525272 | 1533305 | 1545574 |
金・プラチナ | 13438500 | 13846500 | 13888500 | 13942500 | 13944000 | 14091500 |
BTC | 471308 | 495697 | 432461 | 357460 | 327461 | 555283 |
資産総額 | 50883182 | 51332740 | 50963121 | 50992906 | 52197587 | 52531078 |
上のようなグラフ・表を作り資産総額とポートフォリオのバランスを時系列で見てみると、ビットコイン急落の裏で起きている出来事「外国株・外国債券はドル高分で微増だな」とか、「金が好調だな」とか、世界経済のリアルな状況、資金の動きをモニタリング出来る面白さもあります。
また、決めておいたバランスと見比べることでこの資産は売るべき、この資産は買うべきということが一目で見えます。
機械的にリバランスする
BTCは資産の1%程度保有しておいて、爆増での機会損失をしないようにしたいと思っているので、
目減りした分を埋め合わせるように今回買い増ししました。
資産の1%ビットコインにするというアイデアはバフェット太郎さんの動画を参考にしています。
相場格言で「2度に買うべし、2度に売るべし」と言われているように、買おうと思っている額の半分ずつ買うことで、時間分散を図りリスクを軽減できるので、今回一気には買っていません。
買い時?売り時?
「時を買うべし」という相場格言があります。
どんなに優良な資産でも、高い時に買えば割高になるし、安い時に買えば割安になる。
買い時、売り時を大事にしようという格言です。
試みたこともありますが、結論はムリです(笑)
買い時と売り時が分かれば誰でも億万長者です。
落ちてくるナイフを掴むな、という格言もあり、暴落時に下手に手を出すと更なる下げで大怪我をしてしまいます。
一方で、「みんなが強気で強欲が支配している時は慎重に、みんなが弱気で打ちひしがれている時は大胆に取引するべし」というバフェット先生の名言があり、暴落時に買えた人が大きな利益が得られることも多いです。
ところが、「早すぎは失敗も同然だ」もバフェット先生の名言。
ならば底だと分かるまで待てばいいのかな?と思いきや、それではずっと買えるタイミングがないまま株価が戻ってしまったりもします。今が底かどうか、底を過ぎたかどうかも誰にも分かりませんから。
「頭(高値)と尻尾(底値)はくれてやれ」という言葉もあります。
いつ買えばいいのか?というのは投資家の永遠の問いで、正解はありません。
素人でも大失敗を避けるのは投資しないタイミングを作らないこと、結局インデックスファンドの定額積み立てに落ち着くのかな・・・と思います。
快適な投資
結局、ビットコイン暴落しててもトータルで買ってるじゃん。というツッコミが聞こえますが・・・
お伝えしたかったことは、複数のアセットクラスに分散させたインデックスファンドを掛け持つことと、冷静に全体を観察することで狼狽せずに最適な調整が出来るということです。
定期的に崩れたバランスを元に戻す方向に向かって売り買いするだけ。
ポートフォリオのバランスチェックは定期的に何を買うかの参考にも出来ます。
インデックスファンドであれば過去の暴落は全て一時的で、元の価格以上に上がっていきます。
リバランスを行うことで、市場暴落の下落率ほど総資産の下落率は下がらず、
市場が回復するより先に資産額を回復させ、増やしていくことが可能になります。
米国株を中心とした株式市場が右肩上がりである限り有効です。
これは高橋ダンさんの著書で「ローテーション戦略」として紹介されています。
下記の名著でも分散投資とリバランスの効能については語られています。
「減らない割に増えやすい投資」=シャープレシオの高い投資は、理想的な投資とされ、誰にとっても快適さを増してくれるんじゃないかと思います。
短期間で億万長者とは行きませんが、中長期的な投資手法として自分にとって最適と判断し、時間を分散しながらポートフォリオを「寄せて」いっている最中です。
結論
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
まとめますと、下記の通り。
- 深呼吸して冷静になる
- 資産を集計する
- ポートフォリオのバランスを確認する
- もともと決めたバランスとの乖離を埋めるように機械的に売り買いする
- 方針を変えず持ち続ける
皆さんの快適な投資生活を祈っています。