読書

「市場サイクルを極める」に学ぶ

投資家として生きていくのは厳しいなと思いつつも、投資家的思考は取り入れていきたいと思っています。

何が資産になって、何が負債になるのか。

考え方により資産にも負債にもなるモノも多いと思います。

資産を増やしていかないと何時まで経ってもお金持ちにはなれない道理。

資産とは何かというと、価値を増やし続けてくれるモノ。

自分の場合は、お金、時間、集中力、ポジティブ感情を増やしてくれるモノと定義しています。

どれも増やさずにただ場所を取っているモノは、負債として捨てる方向で考える。

上記も投資家マインドの一例ですが、本物の投資家の考え方を学べる良書が表題の「市場サイクルを極める」(著:ハワードマークス)です

2018年初版ということで、コロナ相場の前に書かれたものだったんですね。

バブル時に何を気を付ければいいか、暴落時に何を気にかければいいか。

読んでしまうと、「昨年知っていたらなぁ」と思う内容でしたが、それで最適な行動がとれるほど投資は甘くないとも自嘲しています。

名言・格言が多かったので参考にして頂きたいと思い紹介します。

「相場は強欲と恐怖の間を言ったり来たりする」

今回は違う、とサイクルが当てはまらなくなった(上昇し続ける)と楽観論が支配し始めたら頂点。

損失を気にせず、機会損失を恐れるようになったら頂点。

最後まで警戒して静観していた投資家が降伏して、買いに転じたところが頂点。

最後まで反発を待っていた投資家が降伏して、狼狽売りしたところが底。

頂点では大きい下落リスクの割に期待リターンが小さくなっているが、「価格は問題ではない」と投資家は買いに意欲的になっていて、良いニュースが絶えない。

底では小さな損失リスクの割に期待リターンが大きいが、周りは悲観的になっていて、「一時的に下がった時に買え」ではなく「落下するナイフを掴もうとするな」が合言葉になっている。

景気サイクル、信用サイクル、市場サイクル、不動産サイクルなど複合的な要素が絡み合って、上がったり下がったりを繰り返すサイクルのどこに現在位置しているのか。

それだけでも分かれば、大失敗は防げるように思います。

判断は合っていても自信が持てなくて、流されてしまい、結局失敗するというパターンもあるでしょうから、本質的価値をより正確に推計出来ることもセットで必要になってくるスキルでしょう。

大きく投資に成功するには、直感に反した居心地の悪い選択、周囲の大勢と違うことをして行かなければならないので、これは本当に難しいと思います。

「友人がカネ持ちになるのを見ることほど、心の平安や判断力をかき乱すものはない」(チャールズキンドルバーガー)

とも言われるように、バブル相場で取り残されるのは気持ち悪いことなのですが、機会損失では資金は残るが、損失では資金を失い、相場から退場を余儀なくされるわけで、投資し続けられるようにするためにも恐れるべきは損失。

バブル相場での大損失にこそ、一番気を付けなければならないと肝に銘じておきたいと思いました。

人はそうあってほしいと願うことを真実だと思い込める(デモステネス)

「経験とは、望んでいたものが手に入らなかった時に得られるものだ」(格言)

周りを見渡して、自問するが良い。投資家は楽観的か、悲観的か。メディアに登場するコメンテーターは、果敢に攻めろと言っているか、買うなと言っているか。新手の投資商品はすんなり受け入れられたか、あっという間に見向きもされなくなったか。新規発行やファンドの新設は金もうけのチャンスと思われているか、落とし穴の恐れありと見られているか。資金調達は容易か不可能に近いか。PERは歴史的に見て高いか低いか。イールドスプレッド(債券利回りー株式利回り)は小幅か大幅か。

「強気相場と自分の知能を混同してはならない」(格言)

市場は集団心理の総和のようなものなので、抜きん出ることは難しいと思うべきでしょう。

成功しても運や周囲のお陰であったりもする部分が必ずあり、自信過剰になっては、しっぺ返しを食らう。

相場格言だけでも思い出して、失敗の少ない投資が出来るようになりたいと思いました。

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kanchan
一般内科、消化器内科、救急、脳神経外科、大学病院、関連病院、民間病院。色々な医療現場を経験してきました。 医療×テクノロジーで未来を創造することが夢です。

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