Kanchan(@kanchanblog)です。
勤務医として多忙な日々を送る中、資産形成を考える時間は限られています。
そのため、効率的に資産を増やすことが重要です。しかし、多くの医師が見逃しがちな「足枷」となる要因があります。
ここでは、勤務医の資産形成を妨げる5つの要因について解説します。
1. 新築ワンルーム投資
医師になると最初に寄ってくる洗礼的なアレです。
新築ワンルームマンション投資は、「手軽に始められる」「不労所得が得られる」という甘い言葉でよく勧められます。
しかし、実際には次のようなリスクがあります。
- 価格が割高: 新築物件はプレミアム価格がつきがちで、数年後には市場価値が下がりやすい。
- 空室リスク: もし入居者が見つからなければ、家賃収入が途絶え、ローンの返済だけが残ることに。
- 維持コストの増加: 修繕積立金や管理費が想定以上にかかることも多く、これが収益を圧迫します。
節税を前面に押し出して勧める売り文句は多いですが、思うほど節税出来ないことも多いです。
不動産投資を勉強する暇、余力が無ければ手出し無用。
そしてちゃんと勉強すると、効率の良い一棟ものに辿り着くと思います(笑)
2. ぼったくり投資信託・保険
金融機関の窓口や保険会社の営業マンから勧められる高額な投資信託や保険付きの金融商品には、次のようなリスクがあります。
- 高い手数料: 運用管理費や信託報酬が高く設定されていることが多く、結果的にリターンが低くなります。
- 柔軟性の欠如: 保険付きの金融商品は、自由に投資先を選べない場合が多く、リターンの最適化が難しいです。
同じ対象に投資していても手数料が一桁変わるとリターンが全然違います。
投資にもなる保険(貯蓄型保険など)は大して増えないし、大して保証されません。
保険と投資は分けて考えるのが基本です。
リスクを低く抑えたいなら、低コストのインデックスファンドやETFを検討するのが賢明です。
保険は確率小・損失大の事故に掛け捨てで備えるのが原則です。
確率大・損失小、確率小・損失小には貯金で備える。
確率大・損失大のあるところには近寄ってはダメです。
3. 新車
医師のステータスとして新車を購入することが多いですが、これは資産形成において大きな足枷となります。
- 価格下落の速さ: 新車は購入した瞬間に価値が大幅に下がります。よほど希少性の高い超高級車でも無い限りは。
- 維持コストの負担: 保険料、車検代、燃費の悪さなど、維持費が他の車よりも高くなりがちです。
もし車が必要であれば、同じ機能を持ちながらコストを抑えた車種、中古車等を選ぶことが重要です。
4. 注文住宅
「夢のマイホーム」として注文住宅を建てるのは、魅力的に思えるかもしれません。しかし、カスタマイズ性の高さが裏目に出ることもあります。
- 予算オーバー: こだわりすぎると、予算を超えてしまうことが多いです。
- 資産価値の低下: 特定の個人の好みに合わせた設計が、将来的に売却する際に市場価値を下げる原因となることがあります。
住宅の購入は、投資というより消費と考え、資産価値の維持よりも自身のライフスタイルに合った選択をするのが良いでしょう。
5. 浪費家のパートナー
パートナーの浪費癖が資産形成を妨げる原因となることがあります。
特に、家計が一体化している場合、無駄遣いが家計全体に影響を与える可能性があります。
- 支出のコントロール: パートナーと家計の目標や支出に対する考え方が合わない場合、資産形成が難しくなる可能性があります。
家計を管理し、節約意識を共有することが、資産形成の鍵となります。
「美味しい話は向こうからやってこない」の原則
旅先で道案内を頼む際、親切そうに近寄ってくる人が案内をすることもありますが、時にはそれが詐欺やぼったくりにつながることもあります。
これは資産形成においても同じで、「美味しい話」は自分から来ることはほとんどありません。
信頼できる情報源を選び、自ら学び、慎重に行動することが成功のカギです。
結論
資産形成を妨げる要因は多岐にわたりますが、リスクを回避し、代替案を検討することで、資産形成を加速させることができます。
特に、新築ワンルーム投資やぼったくり投資信託・保険は避け、低コストで分散投資できる商品を選ぶことが賢明です。
資産形成は長期的な視野を持ち、自らの知識と信頼できるアドバイスを基に進めていきましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。