Kanchan(@kanchanblog)です。
医師として利用される立場から、「医師」を利用する立場に変えてきました。
医師は黙っていても高収入で、金銭面ではとりあえず満足してしまう人は多いと思います。
ですが、職場への不満、同僚への不満、経営者への不満、患者・家族対応への疲弊、色々なストレスを抱えながら働いている人も多いです。
お金があれば、働き方、付き合う人、ひいては生き方を選べるかもしれないのに。
私は勤務医の時に、自分の裁量のなさ、職場のストレスを強烈に痛感して、「自分の人生」を生きたいと思いました。
専門医資格を取得して、生き方を考えた時に重視しようと思ったのが過ごす時間の質です。
- 楽しくないことはしないこと。
- 裁量が得られるようになること。
- 金銭面では、手取り時給。
人生を自分の手に取り戻していくアジャストですね。
今回はこの中で手取り時給に焦点をあてて深掘りしていきたいと思います。
手取り時給について
時給は意識しても「手取り時給」はあまり意識しない人が多いと思います。
手取りは、額面収入から税金、社会保険料を引いて求められます。
気にしたくなくなるように複雑な計算式にしてあって、常勤であれば振込額だけ見ていれば生きていけるので、考えない奴隷を量産する源泉徴収という制度を考えた人は天才だと思っています。
日本は累進課税制度で、年収(正確には所得)が上がるほどに追加収入にかかる税率が上がっていきます。
フリーランスとして労働時間を選べるようになると、予定済みの仕事を全部こなすと年収はいくら。更に追加で働くといくら。という風に年末が近づいてくると見えてきます。
年間所得2000万円から、追加で10万円稼ぐとすると、追加分にかかる税金は所得税+住民税で5万円です。半分が持って行かれます。
一日拘束されて手取り5万円。8時間労働なら手取り時給6250円です。
それでも高いと言えば高いですが、時給12500円と比べてしまうとショボいです。
累進課税への対策
働けば働くほど、知らず知らずのうちに税金のために働く割合が上がっている仕組みです。
これを知らずに「年収」が上がったと喜んでいると、「本当に喜ぶのは国」という状況になります。
要は高所得になってきたら税金を勉強するコスパが上がるという話です。
勉強して収入の「取り方」を自分で調整するようにするだけで、年間百万円単位の手残りが変わりますから。
税率を意識する
年収1200万円、所得900万円を超えると、税負担が一気に重くなってきます。
税率が所得税+住民税43%に上がりますし、家族持ちなら配偶者控除が無くなって、子供手当が打ち切られたり、税金を乗せても大丈夫だよね~と思われがちな所得ラインです。
結果、手取りは大して増えていないのに、金持ちと勘違いしやすくて、破産が多い要注意ゾーンであったりもします。
どんな控除が自分は使えるのか。
いくらまで稼げればお得か。
労働する以上、その対価を税金込みで考えたいものです。
労働時間と無関係の事業所得であれば気にする必要はなくなってきます。
法人化という選択肢も出てきますし。
上手く仕組み化されて、殆ど労働することなく得られた収入10万円であれば、見え方はまた変わるでしょう。
10万円あたりに手をかけたのが10分であれば、同じ条件でも手取り時給は30万円です。
事業所得の法人化、不動産所得
医師の労働は原則として「給与所得」になるので、身体を使って働かなければ収入にならないので、どこまで行っても時間労働の枠の中にいます。
高所得個人の税制から逃れるには、事業所得を作る、法人を作るというのは、有効ですが簡単ではありません。
不動産所得は、不動産の知識、税金の知識、社会制度の知識を得られれば再現性高く得ることが出来るのでコスパの高い投資になると思います。
経費、減価償却費、損益通算、税引き前キャッシュフロー、色々な要素を使って時給労働の「時給」を根本から変えることが出来てしまい、外注すれば「労力」も節約できますから。
しかも、不動産の関係者と会ってみると「医師」が非常に有利であるということが分かってきます。
医師の「労働」に依存しなくなった上で、「所得」をコントロール出来る裁量も得られるとなれば、より自由になれます。
相続にも被相続にも不動産や税金の知識は大いに役立ちますしね。
メリットと人生設計がバチっとハマって、不動産投資の世界に入った感じがしました。
参考になれば幸いです。