価値観

緊急事態宣言2回目

昨年末の冬から感染者数が日増しに増えてきて、重症者数も少し遅れて増えてきて、医療崩壊の懸念から新型コロナウイルスでの緊急事態宣言2度目に入って10日が経ちました。

社会との接点がそれ程多いわけではありませんが、昨年の緊急事態宣言と比べると、感染対策をしながらの生活に慣れてきたこともあり、飲食店を除けば変わった感じはありません。

潜伏期間が1-14日と幅広く、前回同様に緊急事態宣言を発令してから2週間程度は増加傾向が続くことは想定された通りでしょう。

過度に悲観的になることもなく、パニックになることもなく、自粛することもなく・・・

週末の繁華街の人出は1回目の宣言の時と比較して銀座3.8倍、京都3.8倍、神戸三宮3.8倍とニュースになっていました。

しかし、宣言前の11,12月と比べると6割程度に低下はしていて、無効というわけではなさそうです。

未知のヤバイウイルスだったのは過去の話。

ワクチンが広まっていない現在では、インフルエンザよりも死亡率は高く、感染力は強いウイルス感染症という位置付けで、common diseaseになってきたと言えるでしょう。

「若者は自粛しないから感染者が多い」という専門家の意見が取り上げられていました。

重症化リスクの低い若年層がいるから経済を回せているとも言えるでしょう。

「死亡率1%程度の感染症が2類感染症相当の扱いになっているから病床が逼迫しやすくなっている」という意見も宣言前には出ていたが、

隔離、就業制限をして感染を抑制する国の機能が弱くなってしまうことは明らかで、指定感染症の期限を延長した(2022年1月末まで)決定からも、現状の取り扱いは暫く続きそうです。

「経済活動が制限を受けることで生活が困窮し自殺で死者が出る。経済を回すべきだ。」という意見も、

「感染が拡大しているから消費行動を抑制するようになっている」のであって、経済活動の制限の原因は政策だけでなく「感染そのもの」ということも、スウェーデンの第一波の時の施策が示唆してくれることとなりました。

「マスクに感染を予防する効果はない」という話も、不顕性感染していた場合に感染を広げることを抑制する効果はあると翻ったり、

「店でのマスク着用は店主の指示に従うべきだ」とか、

「食べるとき外すんだからそれ以外の時だけ付けていても意味ない」とか、

「人を心配させないようにするために付ける」とか。

COVID-19に対する「べき論」「べからず論」は、正しい一面、誤った一面を含んだセンシティブな問題であることが多く、世代間・職業間・業界間など立場の違いのある人々を分断する力があると感じています。

危機の時こそ、人は集まって、話し合い、乗り越えようとする習性がありますが、今回の感染危機では、集まって、話し合うと移し合うことになる。という点も、人間集団を分断する力と言えます。

僕は、「主観は共存できる」と思っています。

意見は違っていても良いんです。

自粛に対するスタンスも人それぞれ、家それぞれで構わないと思います。

感染が自己責任とも思いません。市中感染でどこでもらってもおかしくない状況で、どの行動が感染に繋がったか分析するのは無理があります。

そもそも14日間の行動を全て覚えている人なんているのでしょうか?

違った意見を持っていても良い。その意見を押し付けなければ。

意見を押し付けるということは、意見を押し付けられるということ。

揚げ足を取り合って不毛な舌戦を重ねたところで何も得られません。

互いのスタンスを認め合って、あまりに異なっていれば合わせなければいいと思います。

親類の間でもスタンスは異なっていました。

今年の正月は、感染者が増え続ける中でしたが、前後1週間外出を控え、家族全員の体調を管理したうえで実家に帰省してきました。

弟家族は自粛していたので、テレビ電話で通話したのみとなりました。

両親は来ることについても、来ないことについても、何も言いませんでした。

いつも通り接してくれて、温かい正月を迎えることができました。

人が集まると、元気が出るように思います。

社会的動物たる人間の性質なんだと思います。

子供が出来てから、孫に会わせる体で帰省をすると、子供の頃の追体験が出来るようで、個人的に成長を実感できるので好きです。

だから、こういう人同士の出会いが抑制されるコロナ禍はどちらかというと嫌いです。

オンライン化が進められるとか、義理で参加する職場飲み会がないとか、社会の構造改革が進むというメリットはあって、それはそれで享受した方が良いと思いますが、やっぱり収束して普通に人と会うことの出来る社会が恋しいと思います。

「転んでも、只では起き上がらない」精神で日本社会も頑張って欲しいと思います。

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kanchan
一般内科、消化器内科、救急、脳神経外科、大学病院、関連病院、民間病院。色々な医療現場を経験してきました。 医療×テクノロジーで未来を創造することが夢です。

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