ワラサ釣りは季節ものです。
いつでも釣れるわけではない。
いつでも船が出ているわけではない。
今しか行けない。今しか釣れない。
そういう釣りものって「限定品」のような魅力があります。
例年ワラサが釣れるようになった時期には、港は混雑して、駐車場が満車になるほど人が集まってしまう。
そんな釣りものなのですが、今年はどんなものか。
様子を見に行くつもりで松輪江奈港の一義丸に行ってきました。
出発まで
久しぶりの釣りでは、予約なしだと深夜に一人起きられたはいいが、眠くて行くのやめようかなと、天気、体調、船宿、色々とやめる理由を探してしまうものです。
家族に宣言してしまうことは、そういった雑念を振り払うパワーになります。
一義丸は予約受け付けていない早いもん勝ちの船宿なので、「行こうかな」と思うだけでは始まらない危険性を孕んでいます。。
サービスと平均的な釣果は良いのですが、四隅は常連さんが抑えてて、空いていた試しがありません。
それでも、釣れそうな予感がしたから、行ってきました。
集合は4時半。5時半には出船するかもしれない。
そうHPには書いてあります。
逆算して2時半には家を出る必要がある、と。
眠いわけです。
4時半に着いたところ、7番目くらいで、四隅と大艫の隣までが埋まった状態でした。
右利きなので右舷のミヨシの隣、一択でした。
ワラサ、マダイ の場合は千円のオキアミブロックをいくつ買うかという選択肢があります。
マダイは一つ、ワラサは2, 3個買うのがセオリーですが、経験的に終始手返し良く撒き続けなければそこまで使うことはないので、一つにしておきました。
氷一個別売を含めて、10700円を最初に支払います。
朝飯の買い出しやら、仮眠やら、各々準備をして、5時50分頃の出船でした。
船実況
風が強めで意外と揺れる移動でした。
飛沫と強風にあおられると、26℃〜19℃の気温以上に寒くなります。
夏仕様の軽装に、長靴とレインウェアを羽織っていきました。
寒さ対策的には正解。
しかし後半になると蒸れて暑くなるのでサンダルにしておいたり脱ぎ着できるようにしておくのが良かったです。
この時期、着る物、調整方法が釣りを快適にするのに必要なことを思い出しました。
10分くらいで剣崎沖の釣り場に到着。

移動しながら船長からレクチャーがありました。
ハリスは8号6mを基本にして、棚取りは水面から。
指示棚の8m下まで下ろしてそこから2mくらい巻き上げながらコマセを振る。
そして指示棚までコマセは振らずに上げて待機。
当たったら泳がせるほどお祭りするから、ゴリゴリ巻き上げてさっさと上げること。
タモを使わずに抜き上げてしまってもいい。
活性が落ちてきたら7号7m位〜6号8mにハリスを伸ばすとかかりやすくなる。
そんな話でした。
その時々の状況で好きなことをやってしまうのですが、その船では船長の言う通りが正解ということが多々あります。
覚えておくと良いことがあるはずです。
6時に開幕。一斉に下ろします。
潮は結構速く、お祭り頻繁でした。
隣の人とズラして釣るような工夫も必要になります。
一投目でいきなりワラサの強いアタリ!
抜きあげちゃって、ボウズ逃れ確定。
すぐさま二投目。
またアタリ!
お祭りしながらもタモ取りしてもらって2本目ゲット!

何匹釣れちゃうんだろうと思いますが、そこまで甘くないワラサたん。
3回目、4回目のアタリもすぐありましたが、お祭りして水面バラシでゲット出来ませんでした。
「逃した魚はデカかった」
このまま釣れなければ、後悔とともに帰路につくことになりそうです。
だから、ぬるいやり取りをしていてはいけないのです。
離脱するほどではありませんでしたが、朝一番のサービスタイム活性が落ち着いてきて、若干の船酔いと眠気で疲労感を思い出し、30分ほど休憩にしました。

海老の生臭さは気持ち悪い時にはキツいと思いましたが、寝てしまえば関係なく、第二波の高活性に起こされ、釣りを再開しました。
探検丸はワラサ船の時でも使えました。

高活性の時は、魚がたくさん写り、実際にかかってくれるから興奮します。
アキュフィッシュの機能(画面上に魚マークと大きさが表示される)もいい感じです。
指示棚を忘れた時も水深から思い出せたり、外さない釣りが可能になります。
画面見すぎると酔いますけどね!
第二波以降は電動リールが故障してしまった隣の方が休んでいることが多かったので、釣り座二つ分のスペースで釣れてお祭り地獄は軽減されました。
釣れてもお祭り、釣れなくてもお祭りは正直萎えます。
休憩してからは8号8mの自作仕掛けでひたすらに釣りました。
長い分、ワラサの警戒を逃れられるのか、隣の常連さんに負けないくらい当たりはありました。
いや、負けてるか。
マダイ釣りが上手い人はワラサ釣りも上手いと思います。
手返しと状況対応力が常連さんには勝てなかったなと思います。
今日のタックルは、手返ししやすい、2m前後の硬めの竿ということで極鋭中深場に、パワーを発揮できるBM2000、大型の天秤にサニービシL80号、クッションゴムは3mm1m。
振り返ってみても悪くない選択でした。
青物専用竿もありますが季節ものの釣りのために買う気にはなれません。
第二波で3本追加し、バラシなくゲットしました。
10時の時点で5本と御の字。クーラーボックスの容量が限界に近づいていて、何なら早上がりでも嬉しいくらいでした。
後半戦は活性低下して渋い展開でした。
魚がいるけど食わない。
餌取りがついばんだ痕跡が残るのみ。
難しい海況です。
城ケ島沖に移動しても状況は好転せず。
落とし込みが効いて一本追加出来ましたが、13時の起き上がりまで、その後追加はありませんでした。

しかし魚は十分。
大きなクーラーボックスが溢れんばかりでした。
これ以上釣れても誰かにあげることしか出来ませんでした。
気づけば二番手の釣果。
ボウズ喰らうことが割とあったワラサですが、リベンジを果たすことが出来ました。
出来過ぎだと思いますが、また行きたくなりました。
空いてる船で釣り座独占できると最高だろうなと思いました。
松輪江奈港では、沖上がりしたところで、氷を売っていて、追加することが出来るのですが、ボウズには用がないものでした。
今回久しぶりに氷屋さんのお世話になりました。
眠かったので、帰路には十分気を付けて運転しました。
最高の贅沢で締めくくれるようにするために。

かなり美味な刺身が食べられました。
釣果
ワラサ6本(2位)
サバ1匹
船全体1〜8本
