著:塚本亮
まえがきより
すぐやることは大事だが、それ以上にやらなくてもいいことを明確にしてバッサリ捨てることが必要
やらない判断をすることは、やることと同様に重要
これを読んでごもっともだと思い、購入しました。
何でもやろうとして、何も出来ていない人や組織は多いですね。
情報が増えてきて、選択肢が増えたからこそ、集中したいものを選択し、それ以外のものを捨て去る勇気が必要になっているように思います。
本書では人生において、仕事において、人間関係において等、場面別で合計50の「やらないことリスト」が著者の経験や名著の引用などにより挙げられています。
良くも悪くも主観的なリストだと思いました。
それだけに具体的、情熱的に書いてあると思うので、
自分に合うものを、ピックアップして、実践できる形に応用するのが良い使い方ではないかと思いました。
1.偽りの自己満足感
自分も罠に嵌ってしまっているなと思ったのは、
「忙しい自分は頑張っている自分だ」とごまかしていると、本当に自分にとって大切なものは何かを考える余裕もなくなる
忙しいのは偉い、残業しているのは偉いというのは、古い体質の会社にありがちだと思いますが、生産性だけではなく、社員のモチベーションも下げてしまうことは理解しておいた方が良いでしょう。
だからこそ、やらないことを決める判断を大切にし、成果につながることに注力できる環境作りが重要といえます。
2.人に頼らないこと
誰かを頼れるようになれば、自分で出来ることが増えます。どうすればやれるのかを考えられるので、可能性は大きく広がるのです。
自分の出来ること出来ないことの枠の中でしか考えられないと、可能性も制限されます。
3.べき思考で考えないこと
「べき」にとらわれる人は、些細なことでも白黒はっきりさせたくなるので、自分だけでなく他人にも厳しくなりがちです。
自分の価値観を相手に押し付けてしまう癖があります。
「べき」はストレスになり、人間関係も悪くする。
「べき」思考は「常識」と言い換えても良いかもしれません。自分に対しても他人に対しても批判的になりやすい考え方であり、見直す必要があるでしょう。
4.否定的な言葉を使わないこと
「できない」「無理」などの言葉を使い続けていると、おのずと気が滅入って思考も後ろ向きになっていくのです。それによって自己肯定感が低下します。それでは当然、行動力も低下してしまいます。
これがあるあるだなと思えたのは、以前いた病院で、「ダメ元のお願い」を頻繁にされ、「無理」「できない」と断り続ける癖が身につきやすくなっていたことからでした。
断ると、お願いされる前と同じ状態ではなくなるんですね。
仕事量は増えず、同じですが、ネガティブな気分になり、依頼主の方を避けたくなりました。言語化すれば「自己肯定感が損なわれるから」だったのだなと納得しました。
無茶ぶりするにしても、意図、必要性を話して、それ以外の方法を選ぶ裁量も同時に与えれば、違う受け止め方が出来るんじゃないかと思いました。
5.結果を考え過ぎないこと
結果を意識して、何が何でも結果を出すという発想にとらわれると、あれこれ考え過ぎて動けなくなります。だから「結果には様々な要素が影響するものだ」と考えて、自分が出来ることだけに集中して、チャレンジすることを優先しましょう。
行動なくして偶然もない
学んだことはすぐに実践してみる。そして、上手くいったことや上手くいかないことを検証し、どうすればもっと良くなるかを考えていくことで、学びが成果につながっていきます。
これは言われて刺さる言葉です。
成果は行動量である程度決まります。
成功につながるかどうかは、やってみなければ分かりません。
考えようと思えばいくらでも考えられるようになってしまった中で、楽しいこと・成果が出せることを見つけるためにも行動を増やしていきたいと思っています。
