緊急事態宣言の最中
自粛でずっと家にいるGW
飽きるだろうなと思って、当直バイトを入れておいた
それが今日だった。
求人サイトの求人件数は、緊急事態宣言が決まってから日に日に減っていき、平時の1/3以下になっている
寝当直のような、割の良いバイトは無くなり、発熱外来や忙しめの救急当直など売れ残ったものが殆どだ。
発熱患者をどこでみるのか。コロナ疑い例、確診例をどこでみるのか。
情勢が変わったら、各病院の方針も変わるのかも知れない。
それほど忙しくなさそうな病院を選んでみた。
いま濃厚接触者認定されて、ホテル隔離とかされるのは嫌だからだ。
9時前に到着してオリエンテーションを受ける。
オリエンの濃さも病院で大分変わる。
先日行った当直バイトでは、入職できるんじゃないかというガッツリしたオリエンテーションだった。
病院の方針、電カルの使い方、オーダーの仕方、処置オーダーの取り扱い、病棟、外来の場所、日誌の記載などなど、スポット勤務にそこまでしなくてもと思うような詳しい案内があった。
外来二件で対応終了でしたが。
今回は当直室と、トイレ、シャワー、食堂の案内と簡単な書類のみ。
外来は紙カルテ。
看護師さんに教わりつつ、場当たりで診察、処方した。
発熱患者は受け入れない方針ということで、問い合わせは時々入るものの、来院に至ることの方が少なく。
来てもいいよと言っても来なかったり。
楽といえば楽な当直だった。
何かに集中出来る環境ではなかった。
当直室に軟禁されるこのバイトが、誘惑から遠ざけられ、集中力を高めてくれることは確かにある。
代わりに院内PHSが邪魔物になる。
そして、スマホ一つあれば何にでもアクセス出来てしまう。
便利さは誘惑。
現代の資産とも言える集中力は、意識していないと容易に妨げられる。
世の中は注意を惹くもので溢れているから。
また、検食という健康的で味気ない食事が待っている。
敢えてコンビニで買って行かなければ。
それも、良い「縛り」だ。
バイトで当直をするのと、勤務先で当直をするのでは、一番大きく違うのは給料だ。
当直手当の2, 3倍にバイト料が設定されている事が多いと思う。
それに加えて他所の病院のやり方が見られるということ。病棟業務や主治医としてのコールが来ないため、若干楽になることが当直バイトのメリット。
常勤の当直は、慣れていて気楽に出来る一方で、余計に疲れることも多々あった。アクティブな救急病院だったというのもあるけれど。
家にいたら呼び出されてた案件で、当直してて良かったという案件もないことはないが、大半は当直してるから電話しとけっていう感じの、非常勤当直だったらスルーしてるような大したことない連絡だったりする。
当直は勉強になるからやれと、押し付けられる研修医時代の思い出もある。
勉強になるかどうか決めるのは自分だ。体調あってこその勉強。御都合主義で押し付けるなと思った記憶がある。
やりがい搾取に近いと思う。
日本には病院、病状が医師の数の割に沢山ある。
そのお陰で当直需要が高く、高額なバイト代になっているわけだけど、折角なので利用させてもらって、色々な当直体験をしてみたいと思う。
コロナが落ち着いて、平常運転を経験したい。
