テクノロジー

素人がデジタルイノベーションに参加して気づいたこと

2月18日、19日の2日間にわたって都内で開催されたデジタルイノベーション2020に参加してきました。

デジタルイノベーションって?

ビジネス向けのサービスの紹介が主で、学会みたいな講演と展示がひたすら展開されていましたが、広告にはお金がかけられているようで、無料配布物が凄いと思いました。

企業のネームバリューに比例してブースも大きく、講演の数も多くなっているようで、かけられるお金の差だなと納得でした。

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と聞き慣れないテーマが並んでいました。

BtoBサービスの営業に出ている感じでした。

素人には分かりにくい?

考えてみると、患者から見た病院の診療科もこんな風に見えるのかもなと思いました。

言葉の断片から想像してみて、受診してみたら全然違って、たらい回しにあったりするのと同じように、タイトルで想像した内容と全然違って、時間を無駄にしてしまうことが今回ありました(笑)

時間の無駄だけで済めば大丈夫ですが、命の問題が関わってくる医療では、食い違い、情報の格差はトラブルの元になり得ます。

分かり難さは、敷居の高さになり、潜在的な顧客を遠ざけるということを僕達は覚えておいた方がいいでしょう。

働き方改革

働き方改革については医療機関にも通じるものがありました。

日清がどうやって残業時間の半減に成功させたか?という講演が面白かったです。

トップダウンでルールを変えて進める改革と、現場からの要望(ボトムアップ)で進む草の根運動が合わさって、進んだ結果が成功例としてモデルになったケースということです。

大企業でも、有給の取りにくい雰囲気(取得率50%程度)、私用のパソコンでの仕事禁止、業務用パソコンの貸し出しの面倒臭さ等があって、改革前は柔軟な働き方が出来ず残業時間が伸びがちになって、産休・育休の後フェードアウトしてしまう人も少なくなかったそう。

Kanchan
Kanchan

今の病院がそんな感じだ・・・

まずトップから号令がかかって、有給推奨半日休も勧めて、「有給使い果たしてから病気になったりしたら・・」という心配にも特別有給で対応出来るようにしたそうです。

リモートワークもしやすいように、パソコンの貸し出しの手続きも簡略化して、ママさんの産休育休明け復帰率100%になり、順調に見えましたが、現場からの声は単純ではありませんでした。

労働時間が半ば無理やり減らされて、売り上げや利益の目標はそのままか、寧ろ上げられる。

生産性向上のための施策、やりがいを高める施策も同時に行ってくれなくては堪らない。と。

これは本当にそうですね。

休み増やしてやるからリフレッシュして頑張ってくれ。で済ませるのでは、モチベーション管理は難しいでしょう。

社員からの声を拾って、オフィスの改善やルールの見直しをして、生産性や従業員満足度を上げる施策も打ったそうです。

フリーアドレス化

決まったデスクで仕事する、から、共有スペースや色々なデスクで仕事できるように。

これによって他部署のメンバーと交流が生まれたりするプラスの効果があったそうです。

集中スペースと仮眠スペースもオフィス内に設けて、急ぎの用件でも話しかけてはいけないというルールにしたというのは驚きました。

メールやチャットツールで用件を伝える事は出来るため、そこまでの超緊急の案件は実際滅多にないのかもしれません。

会議の変更

会議が長く、無駄な話が多いというのは、日本企業のダメな所の代表格として指摘される所だと思います。病院の会議も多くて、長くて無駄ばかりだと本当に思います。

議論するなら論点を明確にしろ。

報告だけなら文書回覧で十分。

顔を合わせなくては不安、は上の自己満足。

予定時間を長くすれば冗長な話が伸びて埋まるだけ。

議論してやっと決まったかと思ったら「その線で管理会議で検討してみる」とか事務長が言った時にはキレそうになりました。

そんな無駄ばかりの会議をいかに効率的にするかという視点は、非常に参考になりました。

・無駄を徹底的に省く。会議が必要か?目的は?誰が必要な議論か? 会議せざるを得ない時、初めて開催する。

・Skypeを駆使して遠隔参加可能にする。

・議論の為の資料は全員事前に読み込んでから参加。

・必要な議論が済んだら予定を繰り上げて終了する。

・議事録は無くしホワイトボードを撮影、共有で代用

・会議の目的、役割を明確にして、進行する。最初と最後に要点を確認して締める。

大人数の時間を拘束する会議の生産性は、見直されて然るべきだと思いました。会議で売り上げは生まれない、会社目線では消費する行為なのだから、「浪費」にならないようにしたいですね。

病院で使える改革は?

大企業だから出来るんでしょ?っていう内容も確かにあるのですが、不合理多き病院目線でも参考になる事案が多かったです。

医師が殆どの病院で持たされるPHSについては、いつでも非緊急の用件でもかかってくる状況が医師の集中力を奪って、チャットツールで運用出来ないかなと常々思っていました。

全コールのうち、「今じゃなきゃいけない」用件は実際あまりなく、チャットで投げておいて、時間がある時に返すって運用の方が、看護師やコメディカルにとっても医師にとってもハッピーになるかと思います。

労務管理も医師に至ってはタイムカードすら無かったり、残業代がまるめで医師手当とか付いていて、実質サビ残だったり、当直夜勤問題があったり、オンコールの取り扱いだったり、およそ社会常識とかけ離れた状況が続いていましたが、議論に上がるようになって前進し始めた感じ。

まずは把握からという状況ですが、紙に打刻する昔ながらのタイムカードが使われているところが多いように思います。

素人目線で思ったこと

面白い大会でした

最後に素人目線でツッコミを入れまくって終わりにしたいと思います。

デジタルイノベーションと言う大会名ですが、各社からの広告といい、スケジュール表といい、参加企業一覧といい、使われる紙の多いこと

大会用アプリでも用意して、来場者データと企業のPR用HPなり動画なりをQRコードでやり取り出来る様にすれば「大会のデジタル化」が進むのでは?

もらったパンフの山と、アイテムの山を見て思いました。

お菓子や小物やドリンクもたくさん付いてきて、広告費から企業の熱量が伝わってきた。

同じようなサービスを数社ずつ作って競争しているのが気になった。統合して一番良くなったツールを提供してくれと。

UI/UXの微妙な違いで差別化しようとしているんだろうけど、良い機能がありながら無名である為に淘汰されてしまうベンチャーもあると思う。

広告とかで特定の企業の「肩を持つ」ことのない中立的な比較サイトみたいなものが欲しいと思った。

明確さは力だ

分かりにくいサービス、分かりにくいモノが流行る事はよっぽどのメリットがない限り今後考えにくい。

説明書不要なほど分かりやすくデザインされた、iPhoneのような物が好き

SaaS、MaaS、IaaS…●aaS(〜as a Service)が多すぎて混乱する

AI人材の奪い合いは中小企業にとって逆風。やりがいのある仕事、魅力的なビジョンがないと、高報酬なAIUEOTIPS企業に引き抜かれて行ってしまうケースが多いというのには考えさせられた

知らなかった用語を調べて追いかけ理解するので手一杯

働き方の問題が一番興味があって熱くなれる話題かも。

有意義な大会でした。

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一般内科、消化器内科、救急、脳神経外科、大学病院、関連病院、民間病院。色々な医療現場を経験してきました。 医療×テクノロジーで未来を創造することが夢です。

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