アストラゼネカ主催の若手向け内視鏡勉強会「JETS」でした
若手向け、といいますが内視鏡の世界も日進月歩
参加してみると意外にも新しい知見が手に入ったり、蔑ろにしていた基本を思い出したり、勉強になることは多いもの
NBI拡大がどこでも出来るようになって、胃、食道、大腸は内視鏡画像だけでかなり高い正診率になっています
拡大ができない環境でどう頑張るかが日常の課題ですので、どう使えるかアレンジしながら聴くことになります。
上部は白色光とインジゴとNBI通常観察で、疑わしければ生検というスタイルで十分許容されそうなので良かったと思いました。
拡大観察が出来る場合はDLの存在とIMSV/IMVPの有無で癌、非癌の鑑別はよく出来るので、自信を持って否定できる場合は生検を省略するという使い方が良さそう。
早期癌を見逃すと、発見されるのは通常一年後以降になり、そのせいで手術となることは出来る限り避けたいところです。
下部はあまり聞けないポリペクの話
生検するならtotal biopsyというのは常識となりましたが、切除前に質的診断をしっかりして、EMRでマージンを取って切除しなきゃいけない病変を拾い上げる努力はもっと必要だなと反省しました。
あとは咽頭癌と食道癌のスクリーニング
この領域の早期癌を見つけるのは、実は結構難しいです。
拡大があっても流してしまうと見逃す病変があるので、あまり時間はかけられませんが、探そうとする意識が必要だと思いました。
稀でも一定の頻度であるはずの病変が、一年間発見できていなかったら、見逃していると思って反省するようにという厳しい先生もいます
咽頭癌や、A型胃炎、食道癌、NETなんかはそうだと思います。
易きに流れたくなる心を引き締めるためにも、定期的に勉強会に顔を出すのは大事なことだと思いました。
