読書

MIND SET【読書感想】

著:キャロル・ドゥエック

まえがき

Kanchan
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Kanchanです。
「成長」を人生のテーマにしています。

成長する気質を育てるための名著「MIND SET」を読んだ感想です。

心理学の難しいテーマだと思いますが、色々な角度からマインドセットについて実例を挙げながら紹介されていてわかりやすい構成になっていました。

マインドセットには硬直マインドセットしなやか(成長)マインドセットがあり、成長し続けていき、成功をつかむには成長マインドセットが圧倒的に有利です。

自分の才能が決まったもので、伸ばせないとしたら、その枠組みの中でどう生きるか、どう見せるか、認めさせるか、という話になってくる。

そうなると人間弱いもので、出来ることにしか手を出さなくなったり、実際以上に大きく見せようと誇張したり、自慢したり、嘘をつくようになったり、不都合なことが起こってくるわけです。

学校において、会社において、経営者において、スポーツの世界において、人間関係において、あらゆる場所にマインドセットがあり、失敗への耐性、挫折した後の行動、成長といった人生の本質的なことに影響を与えています。

自分は成長マインドセットを持っているつもりでしたが、硬直マインドセットとなってしまっていた領域もあったかなと気付かされる内容でした。

気になったフレーズ

成長マインドのリーダーは、失敗は受け止め、最後には成功することを信ずる。
出身校ではなくしなやかマインドセットの持ち主を採用するように変革。エリート意識からの脱却。

※GEを再建したジャック・ウェルチの話

MIND SETより 著:キャロル・ドゥエック

出身校ではなく、マインドセットで採用を決めるというのは、一理あると思いましたが、「常識」の打ち破り方がすごいと思いました。

アメリカだから可能だったのか。

リーダーが斬新なことが出来る人でも、会社組織内で足を引っ張り合うような土壌があっては、実行の難しい施策だなと思いました。

人事を認めさせたとしても、短期で利益が出ないことを取り上げて、追い落とそうとするような人が出てきてもおかしくないなと思いました。

内気なマインドセットは他人に自尊心を傷つけられるのを恐れている硬直マインドセット

これは未だ自分が脱却できていない問題だなと思いました。

自分が傷つくことを恐れるのは人間として当然のことなのですが、過度に恐れたり不安を増幅させたりすると自意識過剰に陥ってしまい、他人に関わる、声をかけるといった行動が出来なくなるんですよね。

相手の評価より人間関係の進展やそこからの「成長」に目を向けるのがマインドセットを変えるカギであると紹介されていて、なるほどと納得しました。

硬直マインドセットの指導者は、「自分の優秀さを確かめたい、示したい!」という1点で釘づけにされている

=自分を批判しない人材で周りを固め、ワンマン経営を押し進め、自分の退任とともに傾くような会社に育ててしまうことで、「自分が居ないとだめだった」と証明できるという理屈。恐ろしい話だと思いました。

硬直マインドセットの代表例として紹介されている経営者は、社会への貢献という点では限定的で、しなやかマインドセットのリーダーほど、後世に語り継がれるような活躍は出来ていないんですね。

GIVE & TAKE(著:アダム・グラント)でのTAKERに通ずるものがあるなと思いました。

しなやかマインドセットの人も、身に起こることを絶えずモニタリングしている点に変わりはないのだが、内なる対話で問題にするのは、自分や他人の評価ではない。情報がポジティブなものか、ネガティブなものかということも敏感に捉えてはいるが、関心の中心はあくまでも学習や建設的行動に向けられている。

最近、自分自身の問題としてあったことですが、今の身分を聞かれて、恥に思う感情は硬直マインドセットから来ているのかなと自覚しました。

バイトで食い繋ぐ医師というと、聞こえが悪いが、起業準備中のフリーランス医師と言えば泊が付く。

高給フリーター。

社会貢献をやめた医師。

どこの馬の骨とも分からない者。

先手打って自虐的に自己紹介することもある意味自分を守る行為ですが、言い方を変えても現状は何も変わらない。

他人の評価を気にせずに、学習や建設的行動に注意が向かう。そんな風になりたいと思いました。

マイ・まとめ

1.硬直マインドセットの特徴

・人の資質や能力、才能は不変のものと考えている

・成果、評価を得ることが重要で努力は軽視する(努力なしで成功するのが天才の証)

・挑戦を避けて、自分を守る

・自分の欠点は認めず失敗は外的要因のせいにして自分の非を認めない。

・人間関係の中に優劣を示そうとし、人間関係から学ばない

・本気で努力するのが怖い。「やればできた」と言い訳する余地を残したい。

2.成長マインドセットの特徴のうち欲しいと思ったもの

・人との交わりを挑戦と考え、人から学び、対人不安を隠そうとしない(対人スキル)

・出来ないことにチャレンジし、失敗から学び成長しようとする(起業家マインド)

・学ぶ姿勢、努力したこと、過程を褒めて成長マインドセットを育てる(教育)

3.自分の中の硬直な領域をしなやかにするために出来ること

対人スキル、内気になるマインドセットが自分の中の硬直マインドセットだと思った。

それ故に行動が遅くなり=成長が遅くなる。

仕組みを作らないと易きに流れる人間だと自覚しているので、対人不安対策の習慣からやってみようと思った。

感想

他人のマインドセットは褒め方で変わるという研究結果があります。

能力や結果を褒めると硬直マインドセットに育ち、努力や過程を褒めると成長マインドセットが育まれる。というもの。

努力や成長を認めるとともに、自分の優劣の評価を下す場所ではないとわかって安心すると、自発的に学ぶ意欲をもつ成長マインドセットのある子供が育てられるようになる。

この知見は、子供の育て方や、社員教育の場で活かしたいと思いました。

また、失格者、落伍者といったネガティブなレッテル貼りをすると、その後根深く影響し続けることが分かっています。

それだけでなく、「頭がいい」「能力がある」「優秀」「天才」といったレッテルを貼るような褒め方には硬直マインドセットを育ててしまう力があり気をつけなければなりません。

成功したら能力がある、と考えることは、裏を返せば失敗したら能力がない、ということ。

失敗できなくなる=問題によっては挑戦しなくなる。

失敗を隠すようになる、嘘をつくようになる。という研究結果も実際にあったようです。

振り返ってみると、医学生、医師には硬直マインドセットの人間が多い気がしました。

「優秀」と言われて育ってきた人が多く、職場でも「あいつはできる」「あいつはだめ」といったレッテル貼りが横行しているのが原因かもしれません。

努力、学習をし続ける姿勢、謙虚さ、他人とともに学び成長を止めないための努力が変化の激しい時代にはますます必要になるんじゃなかろうかと思いました。

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一般内科、消化器内科、救急、脳神経外科、大学病院、関連病院、民間病院。色々な医療現場を経験してきました。 医療×テクノロジーで未来を創造することが夢です。

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