仕事

仕事について考えた記録

医師としての仕事は好きなんだろうか。

今の仕事を振り返ってみて、考えた。

内視鏡バイト

消化器内視鏡を扱える医師のできる美味しい仕事が内視鏡バイト。

胃カメラ、大腸カメラを半日やって(場合によっては外来も)、いくらという報酬体系のところが殆どだと思う。

今日はその非常勤バイトの内視鏡の日だった。

上部も下部も件数は少し余裕があり早く終われそうだったが、少し余計にかかってしまったことに反省点が残った。

特に下部は前処置や難易度やポリープの個数などどうにもならない問題で余計に時間がかかることが多い。 時間がかかったり、余計な苦痛を与えたなと感じたりしたときに、モヤモヤする気持ちが残る。

時間がかかるほど、時給が下がる。一日当たりの報酬だから。それを踏まえても給料には満足している。

一件一件、同じ所見のことはないので、未だ勉強になる。

専門性を売ることが出来て、楽しい、いい仕事だ。

それに、バイトでは内視鏡中に電話が鳴ることはまずない。

患者さんと、内視鏡に集中できる感覚が、自分的に満足感が高い。

内視鏡バイトは、自分に合った仕事だと思う。

やらせてもらえる限り、続けたいと思う。

常勤医との対比

常勤の勤務医は、そろそろ見限っても良いのかなと思う。

収入は世間一般の平均と比べたらいいかもしれない。

殆どの病院で主治医制で、病棟が安定していても、外来のかかりつけ患者が救急に来たとかでも電話が来たりする。

オンコールもある。

当直(実質夜勤)もある。

契約外の「穴埋め」も少なくない。

常勤ではどこにいても何をしていても、院内PHSが鳴ることがある。

敷地外へ出ることは基本的に許されていない。

真の休憩時間はない。

時間的、空間的な拘束と、法的リスクを考えると、割に合わないと思う。

メリットは、給料が安定して振り込まれてくること、病院の名を借りて信用になること、学会での認定に必要という程度だ。

沢山の仕事に対して支払われるべき報酬を細かく計算すれば、丸められた給料では足りないことが見えてくる。

常勤の当直手当が最たるものだ。

「クビ」ではないが、ポストを左遷・減給されて、「自主退職」に追い込まれた先輩医師を見て、メリットの一つ「安定」が存在しないことを悟った。

病気やけがで働けない体になった時、働き方を調整して収入を保証し続けてくれる職場などでは決してないことを。

患者さんとの関わりの中で感謝されたりすることは、本当に充実感になる。

その「火花ができる」一瞬のために、犠牲にすることがあまりにも多ければ、継続できない。

答え

医師という仕事が好きか、というに自問自答してみた。

上手く言語化できていないが、基本的には好きだ。

やりがいも感じるし、取り柄の少ない内向型人間の自分を一人前に育ててくれた医療、医師という仕事に感謝してもしきれない想いでいる。

だが、滅私奉公で病院の駒であり続けることが、「恩返し」の唯一の形とは思わない。

継続可能な、無理しなくても回る医療を実現させて、次の世代に残すことが最大の「恩返し」になるんじゃないかと思っている。

だから、自分にしか出来ないこと、自分だからできることをとことん突き詰めて、後悔しない人生にしたいと思う。

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kanchan
一般内科、消化器内科、救急、脳神経外科、大学病院、関連病院、民間病院。色々な医療現場を経験してきました。 医療×テクノロジーで未来を創造することが夢です。

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