健康

医療訴訟の相談をされた話

今回は暗い話です。

親戚で集まった折に、一人から医療訴訟に関する相談をされました。。

すでに治った疾患であるが、初療医での経過が悪かったことで不信感を持ち、訴えられるかどうかという内容(詳細は伏せさせて頂きます)。

内容を聞くと、結局のところ合併症の為に治療が長引いたようでした。

医療過誤として訴訟して、勝訴に持っていくのは正直難しいだろうと思いました。

何を目的とするかによっては、訴訟という手段が適切でないなと思いました。

いい加減な治療をしていて、「被害者」を量産している病院であれば訴えて医療を停止または停滞させることは社会的に意義のあることとなると思います。

専門家から見て標準レベルに達していないと、根拠を持って示せなければ、残念ながらただのいちゃもんと一蹴されて終わることでしょう。

医療訴訟は難しい。民事裁判でも、専門性は高くなり、審議に時間がかかる傾向にあります。

ほとんどは示談となり、結審まで行っても9割方は医療側の勝訴になります。

審議の過程では医療内容がどうだったか、診断がどうだったか、記録をもとに検証されることになるわけですが、患者側も医療者からの指示にどれだけ従っていたか、一般的な注意事項を守っていたか、服薬を遵守していたか等、落ち度がなかったか検証され、あれば「過失相殺」となっていくお互いに精神的に削られてる作業だろうと思います。

合併症であれば、説明義務違反が認められるかどうかという程度でしょうし、感情的に納得いかないものが残っても金銭的負担、時間的負担を上回る目的がなければやらない方が良いのではないかと正直思いました。

医療訴訟の負担
  • 示談や判決といった結論が出るまでに、何度も出向かなければならない
  • 金銭的負担
  • 時間的負担
  • 詮索される負担
  • 医師不足の病院・診療科を訴訟によって阻害することによる地域住民のアクセスの悪化
  • 地元住民から恨まれる可能性、偏見を持たれる可能性

いい加減な医療をしていても、やってくれる人がいないから継続してもらうしかない。

そういう考え方をしている人も実際いました。

どこまで想像力を持てるかが大切だと思います。

訴訟に向かうより、救済措置を探す方が良い場合が多いと思います。

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kanchan
一般内科、消化器内科、救急、脳神経外科、大学病院、関連病院、民間病院。色々な医療現場を経験してきました。 医療×テクノロジーで未来を創造することが夢です。

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