忙しい一日を紹介します。
8時半~19時、休憩の一切ない一日でした。
出勤して、退院予定だった4人の担当患者のもとに回って、様子を確認。
延期する必要がないことを見て、そのほかの患者さんも変わりないことを確認。
8時45分からのミーティングで新患1人受け持つ。
軽症の胃炎らしき人。すぐ帰せるようにするためにも緊急内視鏡をお願いして。
9時から血管造影が3件。
上限の件数ですがあまり入れてほしくありません。
昼休みがなくなるから。
1件目はHCC(肝細胞癌)再発に対するTACE。経カテーテル的肝動脈化学塞栓術で、進行HCCに対する標準的治療です。肝臓は手術侵襲が大きな臓器の一つで、手術をするのに比べれば、繰り返す必要は出てきても1週間くらいで退院できるこの治療をするのは理にかなっているんじゃないかと研修医時代に言われて印象に残っています。
血管造影室に新機種が入り、CT-HA、CT-APが可能となってから、こだわりの強いボスのために撮像することが増えて、時間がかかるようになっています。
抗癌剤がなかなか上がってこないというのも重なって、10時半終了。
2件目もHCC再発。
自分の担当で、全部やらせてもらって、すっきり完遂。
12時前くらい。
3件目はPSE。門脈圧亢進症に対するIVR治療の一つで、部分的脾動脈塞栓術の略です。
大動脈→腹腔動脈→脾動脈と選択的にカテーテルを挿入して、ゼラチンスポンジ細片、抗生剤、ステロイド剤を脾臓に動注します。
ポイントは脾動脈より分岐する膵体尾部への下膵動脈(横膵動脈とも言う)に入れないこと。壊死性膵炎を肝硬変の方が起こすと、死ねます。
それ自体はすぐ終わるのですが、大腿静脈穿刺、バルーンカテーテルの肝静脈への選択的挿入、肝静脈楔入圧の測定をルーチンで行うようになってから、この手技も時間が2倍近くかかるようになりました。
静脈系の手技に時間がかかり、結局終わったのは14時。
全く休みなく外来がスタート。
予約件数は少なかったのですが、飛び込みが4件、ポツポツと入り、17時までかかってしまいました。
腹痛、嘔吐のみで検査したら尿管結石が判明するという消化器内科外来でのあるあるを今日も経験しました。
原因が分かって、泌尿器科に丁寧に紹介すると感謝されるので良いんですけどね。
終わってからエコーをボスと見させてもらい、明日のラジオ波の予習。
それから、病棟を回って、検査データを打ち込んで、就業は19時。
家族と時間を過ごすとあっという間に21時になり。
勉強するか、寝るかの選択。やりたいことが出来ないストレスを解消するためには、こういう忙しい予想が出来たら、やることを入れないこと。
雑記記事を増やして、おやすみなさいすることに致しました。
